3Dプリンターから作られたクルマがアリゾナのローカル・モーターズから誕生 !

先日、シリコンバレーに拠点を構える「テスラ」が販売している電気自動車「モデルS P85D」が、ソフトウェアをアップデートさせることでクルマの機能をスマホのように拡張させられるという斬新なシステムで、2015-2016日本カー・オブ・ザ・イヤーでイノベーション部門を受賞したのが記憶に新しいです。

そんなユニークなクルマが生まれる地のアメリカからユニークなクルマが登場します!!

今度はアリゾナ州にある「ローカル・モーターズ」が今年11月に行なわれたSEMAショーに展示した「LM3D SWIM」。

00

一般的にクルマのシャシーやボディには鉄が使われているのですが、「LM3D SWIM」はABSプラスチックとカーボンファイバーが素材に使われています。そう聞いて思い出されるのが「ダイハツ・コペン」と「キャスト」シリーズです。

cast_style_150909016

ボディパネルの一部を樹脂製としたことでボディパネルの成形の自由度が増し、「コペン」では外装を着せ替えられる「ドレスフォーメーション」を打ちだし、話題を呼びました。

copen_151001001

ただ、今回登場した「LM3D SWIM」の目玉は、クルマの75%が“3Dプリンタ”で製造されていることをおいて他にありません!!

3Dプリンターは、2008年から個人向けに低価格なモデルが登場したことから徐々に普及しており、現在はスマホカバーやフィギュアから航空宇宙分野にまで活用されています。

そんな3Dプリントで作られた初めての市販車が「LM3D SWIM」なのです。

しかし、3Dプリントではつくれないパーツもあり、例えばシートやウィンドウは「マツダ・ミアータ(日本名:ロードスター)」から流用されているとのこと。

ちなみに、パワートレーンはガソリンエンジンではなく、モーターとバッテリーを内蔵。詳細なスペックは明かされていません。

現在は衝突試験や公道での走行許可を申請中で、2016年から先行予約を開始し、最初の納車は2017年初めになる見込みで、価格は5万3000ドル(約650万円)とのこと。

(今 総一郎)