【東京モーターショー15】水素社会のリアルを展示、あなたは燃料電池車に水素を補給できるか?

「東京モーターショー2015」で日立オートモティブメジャメント(以下、メジャメント社)と水素供給・利用技術研究組合(以下、HySUT:ハイサット)は水素社会のリアルを展示しました。

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まず、メジャメント社は水素ディスペンサーを展示して、実際に燃料電池車に水素を補給するときの様子を来場者に見せていました。

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ガソリンスタンドの計量器にあたる水素ディスペンサーには、左端から充填開始のONボタン(緑色)と充填終了のOFFボタン(赤色)と、さらに除圧スイッチ(黒色)が設けられています。

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除圧スイッチというのは、水素充填時に充填ノズルにかかっている70MPAという高圧を逃がすためのスイッチです。水素充填終了時にノズルには高圧がかかっているので、そのままの状態ではノズルを外すことができず、除圧スイッチでノズルにかかっている圧力を開放してからノズルを車両の水素充填口から外すという作業が必要です。

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また、水素ガスの料金はkg単位で計算する、ということです。理由はガソリンのように容積で計算すると、水素の場合圧力によって容積が大きく変化するので、容積ではなく重量で計算する、ということです。

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HySUTブースでは、TATSUNO製の水素ディスペンサーと燃料電池車MIRAIを展示して水素スタンドの実際の様子を展示しました。

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このTATSUNO製の水素ディスペンサーにも同様のONボタン・OFFボタン・除圧スイッチが設けられています。

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今回の東京モーターショーは燃料電池車MIRAIの市販開始後初めての東京モーターショーとなります。水素スタンドも全国各地に開設されつつあります。その中でのメジャメント社とHySUTの水素社会のリアルを見せてくれる展示に注目が集まりました。

(山内 博 写真とも)