【関西 ものづくりワールド2015】光子発生技術研究所が自動車部品用のX線CT技術を出展

滋賀県で光発生技術に携わる光子発生技術研究所は、大阪市のインテックス大阪で10月7日~9日に開催された「関西 ものづくりワールド2015」で、同社のX線CT技術を出展しました。

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同社のX線CT技術の特徴は、エンジン等大型構造物の非破壊検査が可能であるという点。

通常、X線CTで連想する医療用の場合は、測定対象の人体を固定して測定装置側が人体の周囲を回転する仕組になっていますが、同社の場合は、逆に測定対象物を回すようになっています。

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同社のX線CT技術によれば、1検体20分という短時間で焦点寸法0.3ミリという高分解能の欠陥分析ができる、ということです。

この性能を生かせばエンジン・ブロックに限らず、EV・HV用電池等、自動車分野の技術開発に有効なツールとなると思われます。

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同社では、X線CT装置の販売と受託分析の両面でX線CT技術の普及を図っています。説明員によると、

頻度が少ないお客様には受託分析でサービスを行い、頻繁に使用するお客様にはX線CT装置の販売で対応しています。装置の販売実績では、日立さん等の大手もあります。

とのことです。われわれ一般の自動車ユーザーにとしては、同社のX線CT技術で自動車の性能が向上することに期待したいと思います。

(山内 博)