BASFがタイの自動車塗料技術センターを拡張

ドイツを本拠とす総合化学会社であるBASFは、9月30日にタイ・バンコクの自動車塗料技術センターである「コーティングス・テクニカル・コンビテンス・センターASEAN」を拡張し、あわせて記念セレモニーを開催しました。

Der Unternehmensbereich Coatings der BASF eröffnet das neue Coatings Technical Competence Center ASEAN in Bangkok, Thailand / BASF’s Coatings division opens new Coatings Technical Competence Center ASEAN in Bangkok, Thailand

今回の拡張は、バンコク近郊、バンブー工業団地のBASF既存施設を2,300平方m拡張し、同センターには、生産施設に加えて、製品開発、性能テスト、カラーデザインの最新設備を備えたラボも併設されています。

これにより、ASEAN地域の自動車業界に向けてサービスを強化する狙いがあると見られます。

Das Coatings Technical Competence Center ASEAN von BASF unterstützt Kunden aus dem Bereich Automotive / BASF’s Coatings Technical Competence Center ASEAN to support automotive customers’ growth

BASFアジア太平洋地域コーティングス事業本部シニアバイスプレジデントのピーター・フィッシャー氏は、

BASFはASEAN市場の業界ニーズの高まりに対応していきます。お客様のニーズを満たすため、今回テクニカル・コンビテンス・センターを拡張しました。親切した施設は、革新的で信頼性の高いソリューションと供給能力を提供し、ASEANN地域のお客様の重要な拠点となることを確信しています。BASFはお客様の成長を支援します。

と挨拶しました。

自動車生産が伸びているASEANN地域でもタイは中心拠点となっており、近年JFEスチールがタイに自動車用高張力鋼板の工場を開設したり、JSRゴムが低燃費タイヤ用原料の工場を増強するなど、自動車素材産業が集中しています。

同社がタイの同センターを拡張することはASEANN地域でのこのような動きに対応するためのものと見られます。

(山内 博 写真出典:BASF.com)