Fuji 86 style with BRZ 2015 Supported by TOYOTA GAZOO Racing開催される

8月に入ったばかりの暑い富士スピードウェイで、さらに熱いトヨタ86のイベントが開催されました。

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「Fuji 86 style with BRZ 2015 Supported by TOYOTA GAZOO Racing」と長いネーミングのイベントですが、トヨタ86を中心としたクルマのお祭りの第6回目となるものです。

第1回は2010年。イベント名も「86 Style 2010」とシンプルなもの。というのも、このころはまだ86という正式名称や兄弟車にBRZが存在するなどということはもちろん、本当にトヨタはFRのスポーツカーを発売するのか?という声もあったほど。前年のモーターショーにFT-86というコンセプトカーとして展示されたというタイミングでした。

スーパーバイザーを務める、ハチロクといえば外せないドリキンこと土屋圭市さんのコメントによると、

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86&BRZが登場して3年が経ち、中古車も数多く出回るようになり、ようやく86&BRZを気軽にカスタマイズできる環境が整ってきたように感じます。より多くの新しい世代が86&BRZという教材を通じて「クルマ好き」に成長してゆく時代が到来しつつあるのかも知れません。かつてAE86がそうだったように人がクルマを育て」「クルマが人を育てる」そんな名車ならではの相乗効果が、自動車文化を熟成してゆくでしょう。

とのこと。

日本には自動車文化がなかなか根付かないと言われますが、産業としてご飯を食べるため、単なる移動の一手段としてだけでない自動車が、愛されることのきっかけとなりそうな86ですが、まだまだ登場から3年。言葉を借りるならこれから熟成に入るのでしょう。

そう感じられたのは今回の86 Styleは落ち着いた雰囲気ながら参加者の熱い思いが伝わってきたからでしょうか。

86の速さと燃費を競うグリーンカップ。
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おびただしい数のハチロクと86が走るオーナーのデモラン。
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愛車自慢コンテスト。
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ドリキンをはじめレーシングドライバーを交えたトークショー。
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ピストン西沢氏のみんなのドライビングドライビングなどなど、見ても走っても聞いても楽しめるイベントがたくさんありましたが、来場者はとてもマナー良く、にこやかに参加しているのが印象的でした。

これまでクルマ好きといえば、少しやんちゃなイメージもついて回ったと思いますが、それはひと昔前の話になりつつあります。

大人の趣味としてのクルマと言える時代がそろそろやって来ているのかも知れませんね。

(文・写真:clicccar編集長 小林 和久)

<公式HP>
http://www.fsw.tv/freepage/1126/

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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