小さなクルマだから気にしたい軽自動車とコンパクトカーの安全性はどう違う?

というわけで、気になるコンパクトカーや軽自動車5台の安全性能をまとめてみました。

<トヨタ・ヴィッツ>
S_COMPACTvit1506_01_s
JNCAP成績:★★★★☆/総合166.5点(2011年型「F」)
サイドエアバッグ:オプション
カーテンエアバッグ:オプション
ESC:標準装備
自動ブレーキ:「F」系にオプション設定(5万4000円)、それ以外は標準装備
自動ブレーキ作動速度:約10~80km/h
自動ブレーキ停止可能上限速度:速度差30km/h以内
自動ブレーキ人検知:なし

 

<スズキ・スペーシア>
S_COMPACTim0000003330
JNCAP成績:★★★★☆/総合152.2点(2013年型「X」)
サイドエアバッグ:設定なし
カーテンエアバッグ:設定なし
ESC:自動ブレーキとセットでオプション
自動ブレーキ:オプション(ESCも含めて7万5600円)
自動ブレーキ作動速度:約5~100km/h
自動ブレーキ停止可能上限速度:約50km/h(歩行者は30km/h未満)
自動ブレーキ人検知:あり

 

<ホンダ・Nボックス>
S_COMPACT4150205_nb1502016H
JNCAP成績:★★★★☆/総合157.7点(2012年型「G・Lパッケージ」)
サイドエアバッグ:ベーシックグレード以外にオプション
カーテンエアバッグ:ベーシックグレード以外にオプション
ESC:標準装備
自動ブレーキ:ベーシックグレード以外にオプション(側面エアバッグとセットで6万4800円)
自動ブレーキ作動速度:約5~30km/h
自動ブレーキ停止可能上限速度:約30km/h
自動ブレーキ人検知:なし

 

<ホンダ・フィット>
S_COMPACTam_ft1309003H
JNCAP成績:★★★★★/総合178.0点(2013年型「ハイブリッドLパッケージ」)
サイドエアバッグ:標準装備及びオプション
カーテンエアバッグ:標準装備及びオプション
ESC:標準装備
自動ブレーキ:標準装備及びオプション(側面エアバッグとセットで6万4800円)
自動ブレーキ作動速度:約5~30km/h
自動ブレーキ停止可能上限速度:約30km/h
自動ブレーキ人検知:なし

 

<トヨタ・シエンタ>
S_COMPACTsiet1507_01
JNCAP成績:未発表
サイドエアバッグ:オプション
カーテンエアバッグ:オプション
ESC:標準装備
自動ブレーキ:オプション(5万4000円)
自動ブレーキ作動速度:約10~80km/h
自動ブレーキ停止可能上限速度:約30km/h
自動ブレーキ人検知:なし

 

こうして比較してみると、安全装備はやはりコンパクトカーのほうが充実している印象ですね。コンパクトカーでは、最新モデルだけあってシエンタには比較的性能のいい自動ブレーキが付いています。軽自動車のタントやスペーシアにも比較的性能の高い自動ブレーキが付いていますが、事故の際に身体を守ってくれる側面エアバッグの装着に制約があったり設定がないのが少し気になるところですね。

S_COMPACTvit1404_05_S
いずれにせよ、JNCAP衝突アセスメントの結果などを考えると、安全性では(例外はあるにせよ基本的には)コンパクトカーが有利と考えたほうがよさそうです。

 

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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