苦しんだセッティングを改善。タイで6位と大きく浮上したSUBARU BRZ GT300【SUPER GT 2015】

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グリッド上でのチームの雰囲気は、中・高速コーナーが得意という、SUBARU BRZ GT300本来のうまみがやっと生きてくるのではないかと期待させます。

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スタートは山内選手。オープニングラップはポジションをキープしますが、次の週にはポジションを10位に上げていきます。序盤から攻めていく作戦をとっているようです。

28周ごろからGT300クラスのマシンは次々とピットに入り、31周目には暫定トップに立ちます。その時の山内選手のタイムは自己ベスト1分35秒643。そしてピットインをし、井口選手につなぎます。

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ピットアウトすると順位は11番手となっていますが、井口選手は予選より速い、フリー走行に続くタイムの1分35秒219をたたき出すなど果敢に攻めの走りを続け、50周目には7番手まで浮上。直前にガス欠症状の出たライバルなどもあって、チェッカーを6番手で受けてのゴールを果たしました。

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セッテイングで苦しんだ予選はどこ吹く風、といわんばかりの安定した走り。そして昨年までと大きく違うのは本当に壊れなくなったというところです。

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信頼性の向上に加えて、タイヤとのマッチングをセッティングに反映できるようになったSUBARU BRZ GT300はシリーズを重ねるにつれ強くなっていきます。

次戦は再び富士。昨年、8月の富士では優勝と飾っているだけに大きな期待が寄せられます。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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