まるで機械の内視鏡!? エンジン内部の燃焼を見る光プローブとは?

一般の自動車ユーザーにとっても、エンジンの性能は気になるところですが、世界的な燃費規制の強化に対し、さらにエンジン改良開発が必要となっており、今後もますますエンジンの改良が望まれています。

エンジンを開発する際に一番重要なポイントは、燃焼室内でエンジニアが意図した通りの燃焼が行われているか、という点です。

エンジンの開発目的によって、高出力・高回転を目指すこともあるだろうし、排ガスの清浄化を目指すこともあるだろうし、燃費低減を目指すこともあり、その目的はいろいろです。

どのような目的でエンジンを開発するにしても、燃焼室で燃料と空気の混合ガスにどうのように着火して、燃焼がどのように広がってゆくのかを知る必要があるのです。

エンジン内部の燃焼室で燃料と空気の混合ガスが、どのように燃焼しているかを見るといっても、簡単ではありません。高温・高圧でごく短時間の間に終わってしまうエンジン内部の燃焼を捕らえるには、特別な装置が必要です。