SUPER GT富士500km直前!開幕戦の岡山をおさらいしてみよう【SUPER GT 2015】

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2014シリーズでチームチャンピオンを獲得した#11 GAINER TANAX SLSはスリックでスタート。しかし、これが裏目に出て、前半の勝負権をなくしてしまうことになってしまいました。

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レースは終始降ったり止んだりの読めない天候。時には赤旗中断になるのではないか?というほどの強い降りもあったのですが、終始安定したラップを刻んでトップを独走したのは#31 TOYOTA PRIUS apr GTで、最後まで競り合うことなく優勝を決めてしまいます。2位は#55 ARTA CR-Z GT。この2台が同一周回で、他車は全て周回遅れとなってしまいます。

興味深いことにこの2台、ハイブリッドでリアミッドシップエンジン、ブリヂストンタイヤというのが共通点。開幕戦の岡山ではブリジストンのレインタイヤが本当に強かった印象で、GT500でも表彰台を独占していたほど。

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 3位は#21 Audi R8 LMS ultra。4位もアウディR8の#86 Racing Tech Audi R8。アウディR8もリアミッドシップエンジンとなります。

過去、谷口信輝選手がBMW Z4でレースをしていた際に、ライバルを評して「雨のレースでリアにエンジンのあるクルマは速い」と言っていたことがありました。リアミッドシップのマシンは雨のレースでもトラクションがかかりやすく、立ち上がり加速がかなり有利であるということなのです。開幕戦の岡山では、見事にこの傾向が出たことになります。

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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