デミオ・ディーゼルの燃費なら福岡-東京がなんと5千円だった!

マツダデミオのディーゼル2WD車のJC08モード燃費は、6MT車が30.0km/L、6AT車が26.4km/L(i-ELOOP装着は26.6km/L)です。そして燃料タンクの容量は6MT車が35L、6AT車が44Lなので、カタログ数値上の満タン時の航続可能走行距離は計算上6MT車が1050km、6AT車が1161kmとなります。

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1050kmといえばちょうど福岡の博多駅から東京駅までに近い距離です。そこでマツダデミオのディーゼル6MT車で福岡から東京間の高速道路の長距離燃費計測をすることにしました。燃費計測とはいえ極端なエコ運転をするのではなく、高速道路や有料道路の最高速度守りながらの実燃費の計測しました。

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博多から九州道を経由し、山陽道の宮島SAまでの約250kmは比較的アップダウンが多いですが、スタートからこの時点でメーターパネル内の燃費計は24.1km/Lを表示しています。日本自動車工業会が公開している資料によると、実燃費はカタログのJC08モード燃費より平均して約2割低くなると言っています。

デミオXD  Touring 6MT車のカタログ上の燃費は30.0km/Lなので、実燃費の24.1km/Lだと達成率は約80.3%となり、ほぼピッタリの数値です。しかも、全域を止まることなく時速80〜100kmの高速走行という小排気量のエンジンには不利な条件ながら、この実燃費はかなり優秀といえるでしょう。

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広島の宮島SAで名物のお好み焼きを食べて出発します。広島からは比較的平坦なコースとなり、クルーズコントロールを多用しての走行です。目立った渋滞もなく岡山、兵庫、大阪、京都と走り抜け、新名神に入ると、燃料警告灯が点灯しました。

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あいにく予備燃料を積んでいないため、東名阪自動車道のEXPASA御在所で給油しました。博多からこの御在所SAまでの走行距離は723.2km.、使用した燃料は29.02Lです。インパネ内の燃料系は24.4km/Lまで延びていましたが、満タン法での計測だと24.9km/Lという数値です。

残念ながら、1000kmは走ることはできませんでしたが、燃費達成率80%はスゴイです。そして燃費計は満タン法より良い数値が出ることが多いのですが、デミオは燃費計より満タン法のほうが良い数値となりました。これで、デミオの燃費計が信用できることがわかりました。

EXPASA御在所で給油し、ゴールの東京駅を目指します。三重県から愛知、静岡を走り、途中の浜松SAで名物の浜松餃子でドライバーもエネルギーをチャージ。新東名から東名も全く渋滞にはまりことなく走り抜けスタートから14時間半でゴールの東京駅丸の内口に到着です。

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ゴール後給油すると15.31L入りましたので、今回の計測結果では博多〜東京間113.8kmを走るのにデミオは44.33Lを消費し、燃料代はなんと5193円でした。

気になる燃費は最終的に燃費計は24.2km/Lでしたが、満タン法では25.1km/Lまで向上し、満タン法での達成率は実に83.6%という驚きの結果となりました。

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ディーゼル車の使用燃料である軽油は場所によっては1L当たり100円を切るガソリンスタンドもありますので、場合によっては燃料費五千円以下で移動することも可能かも知れません。デミオのディーゼル車は非常にエコノミーであることが実証されました。

ただし燃費は気候や天気によっても変わりますし、ドライバーの運転の仕方で大きく変わりますのでエコ運転を心がけてください。

(文・萩原文博/Photo&Movie・前田惠介)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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