ハイブリッドカーの燃費を1割改善する次世代半導体をトヨタが公道テスト

2014年5月に、ハイブリッドカーの燃費改善やコントロールユニットの小型化に寄与する「SiC(シリコンカーバイド)」を使った、SiCパワー半導体を発表。その走行実験を一年以内に行なうとしていたトヨタが、予定を前倒しして実験開始です。

モーター駆動力を制御するパワーコントロールユニットに、高効率な素材であるSiCパワー半導体を搭載したハイブリッドカー「カムリ」の試作車を開発し、2015年2月より約1年間、豊田市を中心に公道での走行テストを行なうことが発表されました。

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ハイブリッドカーのパワーコントロールユニットといえば、かなり大きいイメージもありますが、公開されている画像で確認できるそれは、まるで12Vの鉛バッテリーと同程度のサイズに見えます。

サイズについては公表されていないものの、SiCを使うことで、従来比で20%のサイズを目指すという狙いはすでにアナウンスされているところで、まさに小型化をアピールしているといえそうです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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