【東京オートサロン2015】パーツ見聞録Part 1_ビックリ編

これを見て、人目で「なんじゃこりゃ、ヤバそー!」って思うひとは、けっこうマニアになるのかな?

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これは東京オートサロン2015で、オグラクラッチのブースに展示されていた試作パーツです。86/BRZ用のクラッチとフライホイールのセットですね。

で、なにがすごいかっていうと、下の写真をご覧ください。これは86/BRZ用ではありませんが、一般的な形状のクラッチとフライホイールのセットです。

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最初に挙げた試作パーツの写真をもういちど見てください。クラッチカバー(金色の部分)の直径がメチャメチャ小さいですね。そして、フライホイール(デカい円盤部分)は穴が開いていてスカスカです。これはなにを意味するのかというと、徹底的に軽量化&慣性モーメントの低減を図っているのです。

最初の写真の試作クラッチユニットは、純正品が15.3kgあるのに対して、6.3kgまで軽量化されています。回転慣性にいたっては、純正の22%しかないそうです。

どういうことかというと、レスポンスは超ビンビン! たぶんですが、シフトもスパスパ入ると思います。

でも、もちろん欠点もあります。アイドリングは安定しないし、エンストしやすくなって、発進ではものすごく気をつかうことになるでしょう。

つまり扱いやすさを犠牲にしてタイムだけを追求したクラッチユニットなのです。あるていどチューニングに詳しいひとなら、見ただけでその「ヤバさ」がわかったのではないでしょうか。

もうひとつのビックリパーツは下の写真です。

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このキャンギャルが乗っている部品、なんだかわかりますか? ニッサンGT-Rのルーフなんです。ただし、純正品ではありません。富山のサブライブが発売しているカーボン製の軽量品なんです。

これ、ぜんぜん凹んでないんですね。純正品は凹みます(やらないほうがいいでしょう)。しかし、純正のルーフより5kg軽くなるというこのカーボン製のルーフは、あいだに3mmのハニカムを挟み込み、純正よりも高い強度をもっているのです。カーボンすごいですね。価格は22万円くらいだそうです。

オートサロンで取材したパーツのなかから、見た目でハッタリのきく2点を選んでみました。

(まめ蔵)

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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