エアバッグのリコール問題で揺れるタカタ、社長交代へ

タカタが12月24日、エアバッグの巨大リコールを巡り、社長のステファン・ストッカー氏が取締役に退き、会長である高田重久氏が社長を兼務する人事を発表しました。

TAKATA(出展 TAKATA)

今秋以降、大きな注目を集める事となったタカタ製エアバッグのリコール問題。

対象ブランドはGM、クライスラー、フォード、BMW、トヨタ、ホンダ、日産、マツダ、富士重などで、タカタ製のエアバッグが日本車のみならず、欧米の大手自動車メーカーでも大々的に採用されていた事が改めて浮き彫りとなりました。

これほどまでに一社の不具合が多くのクルマに拡大したのは、タカタの世界市場に於けるシェアが2割以上と高く、共通化された同社製インフレーター採用が進んでいたことに起因しています。

HONDA_Airbag
(出展 国土交通省)

現在インフレーターのシェアで競合するのは最大手の「オートリブ」と「ダイセル」、「タカタ」の3社程度で火薬を扱うハイリスクな部品だけに手を出すメーカーが少ないのが実情と言います。

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Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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