公道を閉鎖しレース車両が速度無制限に走りまくる。それも日本でやった!

11月18日(火)@MAZDAターンパイク箱根・小田原本線全線占有して、「MHヒルクライム」が行われました。

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これは、雑誌「モーターヘッド」の企画として、公道である「MAZDAターンパイク箱根」をクローズドにして、思い切りクルマを走らせようという企画。

スーパーGTの最終戦に出走した、現役バリバリのGT300マシン、D1GPを戦う1000psのドリフトマシン、他にもラリーカー、ニュルブルクリンク24時間レース参戦車、往年のル・マンを戦ったクラシックレーサー、そして国内最高峰のチューンドマシンの姿も見えます。

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しっかりと国土交通省の許認可を得て、道路交通法は一切適用外。通常は対面通行となる2車線分の道幅をフルに跨いだ走行を可能とし、もちろん速度は無制限! 

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見どころは、地上から100mの高さにある「ほおずき橋」での全開ドリフト。マシンは1000馬力を誇るTOYO TRUST RACINGのグレッディR35RX。5速全開200km/hオーバーでの超高速ドリフトで、タイヤスモークを巻き上げていきます。

参加ドライバーによると、最初は「これは危険過ぎる」との声もあったものの、走行後は誰もが「楽しかった」「新たな発見があった」と笑顔になっていました。

 企画した以下、モーターヘッド高田編集長によると、

日本にはこうして素晴らしい道がある。そして最高のスピードマシンとドライバーも揃っている。現代の価値観・倫理観では公道でスピードと向き合うことが難しくなった今、ならばきちんと手続きを踏んで公道を占有し、安全対策も図った上で、改めて公道で正しくスピードと向き合ってみたいと思った。ヨーロッパのようにスピードを文化として捉える事が、日本にも必要だと思った。

クルマを愛し、スピードを愛する以上、それをより多くの人に死に直結するリスクも含め、正しく知ってもらうこと、その先に広がる様々な可能性までを、まずは頂点に位置するスピードマシンとドライバーに全開で走ってもらうことで、正しく伝えたかった。

これまで誰もが『ターンパイクを占有して全開走行なんて無理!』と、トライする前に諦めてしまっていた部分を、ボクはダメもとでいいからやってみようとアクションを起こしてみた。そしたら、思っていたよりも早くトビラが開いた。こんなリスキーなことを許してくれた箱根ターンパイク株式会社には心から感謝と敬意を表したい。

箱根でのスピードの迫力を知ってもらうためにスペシャルPVを制作し、よりリアルなレポートやタイム・車速・最大Gなどのデータは12/26発売のモーターヘッド14号誌面で50ページに渡って特集掲載。

2015年以降も第2回、第3回と発展させていきたい。

欧米のように、サーキット以外の、より普段の生活に繋がった道でも質の高いスピードと向き合い触れ合える場を育てていきたい。

とのこと。

詳細情報は、モーターヘッド誌14号にて。

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http://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=8029

<エントリー車両>
HKS GT600
BMW Sports Trophy Team Studie Z4 GT3
M’s VANTEC GT40
Team TOYO TIRES DRIFT TRUST Racing Greddy R35RX Spec-D
SUBARU WRX STI NBR Challenge 2013 with DUNLOP
ARAI MOTOR SPORT IMPREZA WRX STI Spec-C 

(小林和久)

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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