スーパーGT300クラス・佐々木孝太インタビュー ─ 2014シーズンを振り返る

白熱したバトルが繰り広げられたスーパーGT選手権2014シーズン終了。GT500とGT300と、馬力が異なる車両が同じコースで混走して走るのもこのレースの魅力のひとつだが、ドライバー、チームが織りなす、台本の無いヒューマンドラマを目撃出来るのもGT選手権の大きな魅力。

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そのヒューマンな部分を61号車のSUBARU BRZ R&D SPORTチームをリードするエースドライバー、佐々木孝太選手の言葉で語ってもらった。

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──スーパーGT選手権、最終戦はどのような気持ちで挑みましたか?

佐々木(孝太):来季を見据えて色々とセッティングを重ねながら、なおかつ「勝利」を得ようとチーム一丸となって士気高く挑みましたが、僕らが想定したよりもレースウィークの気温、路面温度が低く、グリップレベルも低かったです。

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最終戦では、エンジン仕様に新たなトライを加えていったのですが、コースコンディションが合わない状態の中で試しても良いのか、悪いのかの判断もつかない状況になってしまいました。

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結局、気温、路面温度にあわせてエンジンは元に戻し、空力もハイダウンフォース仕様にして何とかグリップレベルを保とうとしたのですが……。結果的には勝利とは程遠い結果になってしまいました。

──レースウィーク。現場合わせで出来ることも限られていますから。まさにレースが難しい一面と直面してしまったんですね。

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佐々木:そうですね……。最終戦はチャンピオンの権利は無くなっていたけれども、だからこそ、勝ちたかった。勝利で締めくくりたかったですね。