スバル新型レガシィB4に公道試乗。万人向けになったボクサーセダン

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さて、ファブリックのシートに座り、標準装備されている10wayパワーシートでポジションを合わせ、ステアリング右奥のプッシュボタンを押してエンジンを始動します。

そしてスルスルと走りだした第一印象は……、静かだ! というものでした。

これまでのレガシィではエンジンやトランスミッション由来のノイズが気になるシチュエーションでも、かなりノイズの消されたキャビン空間となっています。

ただし、アクセルを踏み込むと心地よいエンジンサウンドが聞こえてきますから、単純に消音したという話でもなさそうです。

開発したエンジニア氏に伺うと「いろいろなノイズを消していくと、どこかで一定の周波数だけが耳につくことがあります。そこで、一定のノイズが生まれないように考慮しています」。

パワートレイン由来のノイズは、エンジンとトランスミッションそれぞれから生まれるものですが、新型レガシィではそれぞれの担当者が協力してノイズを減らす(ドライバーが気にならない)ように工夫したということです。

たとえばエンジンでいえば、4-2-1の新レイアウト・エキゾーストマニホールドにしているのは、排気振動を低減するなど静粛性にも貢献しているといいます。

また、トランスミッションでいえば、アクセルを大きく踏み込んだときには、エンジン回転を一定にせず、ステップATのように変速させるのも、ノイズをサウンドに変えたポイントといえそうです。

その一方でパワートレイン全体においては、スバルらしい味付けは、かなり薄まっているようにも感じます。長年のスバルファン向けにレヴォーグ(ワゴン)やWRX S4(セダン)という新モデルをラインナップに加えたことで、新しいフラットなテイストが可能になったという見方もできそうです。 

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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