そのハンドリングはFFモデルの最高峰! ゴルフGTIパフォーマンスの受注をスタート

エクステリアは、専用の大径19インチアルミホイールを標準装着することで、視覚的にもワイド&ローのプロポーションをより強調。

VW_GOLF_FTI_Performance_02インテリアには「GTI」伝統のタータンチェック柄のシート地を採用していますが、専用のファブリック&アルカンターラシートにアップデートされたことで、さらに上質な室内空間が演出されています。

ゴルフGTIパフォーマンスの見どころは、こうした内・外装だけでなく、メカニズム面にあります。

2.0L TSIエンジンは専用チューンが施され、標準GTIの220ps/4500〜6200rpmから230ps/4700〜6200rpmにアップ。350Nm/1500〜4600rpmの最大トルクこそ同じですが、10ps向上し、最高速は250km/h、0-100km/h加速は6.4秒という加速力を獲得。

カタログ燃費も15.9km/Lから16.1km/Lとわずかですが、向上しているのも見逃せません。

さらに注目なのが、専用の電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックの採用です。

コーナリング中にフロントタイヤの左右どちらかが空転すると、電動油圧ポンプからの油圧によりディファレンシャル内部のマルチプレートクラッチが作動し、ホイールの回転数や車速などに応じてトラクションの低いホイールから高いホイールにトルクを0-100%の間で配分するという機構です。

エンジンパワーを無駄なく路面に伝えられるだけでなく、理想的なライントレース性とコーナーからの脱出速度が向上するなど、スポーツ走行時やサーキットでの走りがより鋭く、楽しめるようになっているとのこと。

パワーアップとハンドリング性能向上に対して、制動力も高められています。ノーマルGTIの前312×25mm、後300×12mmからゴルフGTIパフォーマンスは前340×30mm、後310×22mmとひと回り大きなディスクローターを装備。

さらに、レッドブレーキキャリパーには「GTI」のロゴがハウジングに象られ、ベンチレーテッドディスクが四輪すべてに採用されています。

装備面では、最新式のVW純正インフォテイメントシステム「Discover Pro」(ディスカバープロ)を標準装備。

このナビゲーションシステムは、ラジオやCDはもちろん、車両のあらゆる設定がディスプレイ上でできるドライビングプロファイル機能(ゴルフ ハイライン以上のグレードに標準)に加えて、アダプティブシャシーコントロール「DCC」の操作なども可能。

また、ナビには、ITSスポットに対応したDSRC車載機(ETC機能付き)や、iPodやiphoneに対応した接続装置「MEDIA-IN」も付属しています。

限定台数は、ゴルフGTIパフォーマンス専用色となるカーボンスチールグレーメタリックが300台、ノーマルGTIでも人気のピュアホワイトが200台で、価格は435万円。納車時期は今年11月頃の予定になっています。

■新型ゴルフGTIの進化は絶対的な安定感の中に光る【VWゴルフGTI試乗記02】
https://clicccar.com/2013/09/30/231972/

■ゴルフGTIの走りはホットでかなり軽快! FFスポーツ随一の完成度【VWゴルフGTI試乗記01】
https://clicccar.com/2013/09/26/231812/

■VW「ゴルフGTI」世界最高コスパのスポーツカー 燃費はリッター15.9kmで価格は369万円
https://clicccar.com/2013/09/25/231768/

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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