トヨタが先進安全技術への取り組みを大幅強化

トヨタ自動車が4日、先進安全技術への取り組みを大幅に強化するため、米ミシガン州のTTC(トヨタテクニカルセンター)内にある「CSRC」(先進安全技術研究センター)へ3500万ドルに上る新規投資を行うことを発表しました。

今回の投資は同研究センターの2017年から2021年までの活動を支えるもの。

TOYOTA_CSRC

具体的な研究領域として「自動運転技術」や「つながる」技術に関連するHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)のガイドラインの策定やその為のドライバースキル、従来車と自動運転車双方が混在した場合への対応等に取り組んで行くそうです。

「CSRC」は2011年に設立され、これまで「予防安全」や「わき見運転」のリスク低減、子供や高齢者といった交通弱者保護に焦点を当てた研究に注力。

TOYOTA_CSRC

同センターのチャック・グーラッシュ所長は「交通事故死傷者ゼロに向けて技術を改良すると共に、それを使うドライバー自身にも焦点を当てることで自動運転などの新技術が安全に使われるよう尽力していきたい」とコメント。

こうした研究センターは米自動車業界でも他に例が無いそうで、今後も大学や研究機関、業界関係者と協力しながら新たな研究テーマを模索、研究成果を業界内のみならず、広く一般に公開していく考えのようです。

■CSRC(Collaborative Safety Research Center)Webサイト
http://www.toyota.com/csrc/

 Avanti Yasunori 

【画像をご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/2014/09/13/268788/ 

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる