新型スマート・フォーツーの安全性「Sクラスとの衝突」結果は?

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欧州では2014年11月に発売開始という新型スマートが登場しました。

全長2.69m、室内長2011.6mmという3代目スマート・フォーツー。小さいクルマは安全性に劣るというイメージもありますが、果たしてどうなのでしょう?

ダイムラー・グループのブランドであるスマート、同グループのメルセデス・ベンツSクラスとの衝突実験の模様が公開されています。大きさや重さの異なるクルマ同士の事故におけるそれぞれの衝突ボディを確認するもの。スマートはパッセンジャーを守る強固なキャビン、Sクラスは攻撃性を抑えるクラッシャブルボディの効果は写真から感じられるでしょうか、

こうした大小のクルマに等しく安全性を追求する姿勢は、いわゆるコンパチビリティと呼ばれるもので、ダイムラーでは『リアルライフ・セーフティ』という企業哲学として位置づけているということです。

装備重量で1.1tのスマート・フォーツーと2.3tのSクラス。公開されている衝突実験は、50km/hの速度で、50%オフセットでの前面衝突を想定しているといいます。

適度にハイテン鋼を使い、またエアバッグを各部におごったスマートの安全性は、この衝突実験でもパッセンジャーに十分な生存スペースを確保できるという結果につながったと発表されています。

もちろん、この結果にはメルセデス・ベンツSクラスの『リアルライフ・セーフティ』フィロソフィーに基づいたボディ設計もおおいに貢献しているということです。

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(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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