真夏の炎天下、黒ボディと白ボディで車内の温度差は?【動画】

これから暑くなると毎年のように起きてしまうのが、車内に子どもを放置し、熱中症などで死亡してしまうといった痛ましい事故。警察やパチンコ業界なども子どもを車内に残したままパチンコをしないように!といった啓蒙活動もしています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 長時間になる可能性があるパチンコでなくても「ちょっとだけだから」とか「寝ているから」などの理由で子どもを車内に残したままクルマから離れてしまうこともあるかもしれません。

2012年の夏にJAFが実施した車内温度の検証テストによると、気温35℃の炎天下に駐車した車内のダッシュボード付近は、最高温度が79℃に達したそうです。こうなると火傷の危険もあり、ステアリングの温度上昇を抑えるためのサンシェードや、ダッシュボード付近に物を置かないように注意が必要。

リヤシートでも、直射日光が当たるとチャイルドシートの金具部分が高温になどが考えられます。JAFでは、子どものやけどを防ぐため、金属部分にタオルをかけるなど対策が必要と指摘しています。
車内の熱中症指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険レベルに達したとのことです。

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猛暑日など暑い日になるとエアコンの利いた車内でも熱中症になる危険性もあり、十分な水分補給をしたいところです。

また、JAFでは今年2月にJAF会員を対象に実施したアンケート「自動車の車内で怪我や危険な目に遭った経験」の結果をまとめ公表しています。

1万4463人から得られた回答によると、ドライバーまたは同乗者が怪我や危険な目に遭ったことがあると回答したのは、7552人(約52.2%)にのぼっており、最も多かった状況は「ドアに手や足を挟んだ」(4045人)というもの。

梅雨が明ければ夏休みのドライブシーズンに突入しますから、熱中症などへの備えは万全にしておきたいものです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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