「ベタ踏み坂」の次は「メロディーライン」が観光名所に? タント新CMに地方が期待!?

まさか「ベタ踏み坂」を知らない人はいませんよね。
といっても、そんな正式名称の坂道があるわけじゃないんですけど。

「ベタ踏み坂」とは、島根県松江市と境港市を結ぶ「江島大橋」に入る坂道のこと。
ここの急勾配がすごくて、ダイハツ・タントのCMにおいて「アクセルを踏み込まないと上れない」という理由から「ベタ踏み」坂と呼ばれているんです。ちなみに「ベタ踏み」っていうのはアクセルを踏み込むのを意味する表現なんですよ。ここをタントならそれほどアクセルを踏み込まなくても登れちゃう、ということで軽自動車の動力性能のイメージを換えさせる表現をしたものでした。

そのCMの反響は、みなさんご存知のとおり。
「CG」だと思った人も少なくなかったみたいだけど、実在の場所だって判明してからちょっとしたフィーバーに。新聞やTVでもやたらと取り上げられ、見学者用に130台の臨時駐車場までできちゃったというから、もう社会現象といっていいでしょうね。

そんなタントの、新しいCMがはじまりました。

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注目はひとつ、今度はタントがいったいどんなすごい坂を上っているのか??

………あれ?

坂を上ってないじゃん!?

しかも、道路を走ると音楽が聞こえてくるっていったいなに??
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実はこれ「メロディロード」といって、舗装に加工を施すことで路面とタイヤの接触で発生する音を調整してクルマが走ると音楽を奏でるように設計された道なんだそうです。

CMの撮影場所は、群馬県の「榛名湖メロディライン」。
「ベタ踏み坂」に続いて、ここも新しい観光名所になっちゃうのか?
もしかして今後、地方自治体とか観光協会とかが「ウチの変な道路を使って下さい」とダイハツにオファーがじゃんじゃん来るようになるか?

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え!?
それにしても、このCMでいちばんすごいのはその強引な「オチ」だって?

(工藤貴宏)

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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