スバル360からサンバーへ! 富士重は半世紀以上RRを作り続けた!!

スバルの軽自動車といえば、昭和の国民車スバル360や、農道のポルシェことサンバーが頭に浮かびます。スバル純血の軽は、RRのスバル360で始まり、RRのサンバーで幕を閉じました。その歴史はなんと半世紀以上、歴代50数年を誇るのですネ。特にサンバーは、ニッポンの働く軽自動車として、RRパッケージの素晴らしさを立証したのです。

■てんとう虫とサンバーはRRの兄弟車

スバル360といえば、てんとう虫と呼ばれた愛らしいスタイルが魅力。空冷直2・RRパッケージで居住空間を確保し、大人4人が乗れる夢のマイカーとして、10年近く軽市場を牽引しました。同じRRパッケージのサンバーは、トラクションとタフさを武器に50年以上活躍。「農道のポルシェ」や「赤帽さん御用達」が通り名でしたネ。

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■マイカーは個性から実用性、RRからFFへ

スバル360後継のR-2は、RRを踏襲。ただ荷室や居住性の向上は、独特の個性とトレードオフの関係にあった様です。次に登場したレックスは、水冷直2のRRを採用し、途中で4サイクルに変更されました。そして2代目レックスで、FFに大転換。ボンネットバンのアルト対抗で、レックスコンビも登場しました。

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■派生車からモダンデザインへ進化

スバルは派生車戦略に積極的で、端正でキュートなヴィヴィオは、4WDターボやT-TOPを展開。またハイトワゴンのプレオでは、ファニーなニコットを送り出しました。そして更なる差異化を目指して、モダンデザインのR-2とR-1を投入。商業的には不振でしたが、R-1はスバル360に次ぐ魅力的な軽自動車だと思っています。

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サンバーの生産中止は、BRZ/86に群馬工場の生産ラインを譲るためでした。「RRからFRへのバトンタッチ」は、クルマ好きには何とも悩ましいところデス。ただRRには、環境や安全性能等の技術課題も多かったと聞き及んでいます。でもあえて言わせて頂きます。RRのサンバーは、「ニッポンの働く軽自動車」の代名詞でありました!

■スズキなくして日本の軽は語れない! 軽自動車のフロンティアはチャレンジの連続だった!
https://clicccar.com/2014/05/02/254011/

(拓波幸としひろ)

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