自工会の豊田章男会長が「東京オリンピックは日本の技術をアピールする好機」と指摘したとおり、最新技術を投入した次世代車を公開する場としては絶好の機会。
「究極のエコカー」と呼ばれる水しか排出しないFCV(燃料電池車)は2015年にトヨタとホンダが、2017年には日産が市販を予定しています。
またFCVの車両価格は2015年の発売時点では800万円程度と予想されるものの、東京オリンピックが開催される2020年までには現行HV並みの普及価格帯に収まる模様。
FCVに水素を供給する水素ステーションは2015年中を目処に東京、大阪、愛知、福岡の4大都市を中心として100ヵ所で開業、2025年(普及初期)には47県庁所在地で1,000ヵ所、2030年(本格商用期)には全国5,000ヵ所に設置される予定。
そうした中、読売新聞の5月5日報道によると、東京都がオリンピック出場選手や大会関係者の輸送にFCVを利用する方針を固めたそうです。
東京五輪では選手約1.5万人の出場が見込まれているようで、選手の送迎用に選手村と各競技場を結ぶ専用レーンを設置。
(出展 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会)
世界の注目を集める晴れ舞台で日本の先端技術をアピールすると共に海外への売り込みに結びつけるのが狙いで、東京都は今月中に自動車メーカーなどを交えた戦略会議を発足させ、本格的な検討を始める模様。
自動車メーカーやエネルギー関連企業から意見を吸い上げ、水素ステーションの設置に必要な敷地確保への規制緩和策などについて議論予定。
東京都は将来的に自給可能な「水素」の活用がエネルギー問題の解決にも繋がるとして、水素社会の到来を実感出来るような選手村とする考え。
このように6年後の東京オリンピック開催に向けて日本の先端技術であるFCVの実力を世界に向けてアピールする為のシチュエーションが着々と準備されています。
■東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
http://tokyo2020.jp/jp/
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