スバル・レヴォーグの足元に起きた「小さいけど大きな変化」

 レヴォーグを買ったみなさん、こんにちは。納車が待ち遠しいですね。

レヴォーグの購入を検討しているみなさんもこんにちは。グレードはどれにしましょうかね? 男らしくハイパワーな2Lターボもいいですが、1.6Lもよく走りますよ。仕様は、やっぱりビル足の付いた「S」が魅力的ですよね。ちなみに僕はボディカラーは赤がいいと思っています。

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 今日のテーマは、そんなレヴォーグに関するちょっとした足元の異変について。

ホイールサイズには直径や幅のほかに、「PCD」と呼ばれるボルトを通す穴の位置を示す規格があります。スバル好きなら百も承知だとは思いますが、これまでスバルは後述する一部の例外を除いてその規格を「100.0」としていました(小さめのFF車やプリウスなんかと同じです)。レガシィもフォレスターも。

しかし、レガシィクラスはもちろんレヴォークくらいのサイズでも「114.3」というのが世間の標準。ホイール交換をしないというのであれば気にする必要はまったくないのですが、他メーカーのクルマから乗り換えると「手元のスタッドレスタイヤが履けない!」なーんてことになって困っちゃったりしたんですよね。それに、世の中の主流ではないのでホイール選びに制約が生まれ、気に入ったホイールが履けないなんていう声も多く聞こえてきました。

でも、レヴォーグではもうそんな心配はいりません!

なんと、PCDが114.3になったのです!!

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これで、他社のクルマから乗り換えても安心!ホイール選びの自由度が上がった!!

PCDを変更するには生産設備の大幅な変更が必要となり、メーカーとしては大きな投資を求められます。だけど、スバルはついにやってくれたのです。待ってましたスバル。ありがとうスバル!

というわけでレヴォーグオーナーになる皆さん、社外品のホイールやホイール付きのスタッドレスタイヤを買う際は気をつけてくださいね。「スバル車用」と書いてあるホイールは、注意が必要ですよ。

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ちなみに、これまでのスバル車で例外的にPCDが114.3だったのは、インプレッサWRX STI。競技で使うことを考え、100.0よりも強度のある114.3にしていたようです。

それにしてもです……。競技での使用を考えてそのモデルだけに通常と異なるPCDを採用していたなんて、「効率」なんていう言葉を考えたらとてもできません。それを涼しい顔でやってしまうのが、スバルの凄いところですね。

(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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