スズキがマイルドHV採用で軽自動車の燃費を40km/L台へ!

スズキが16日に都内で開いた技術説明会でHVシステムを導入する方針を公開。小型車から採用を始め、軽自動車への搭載も進めるそうです。

SUZUKI_ALTO_ECO

同社の軽自動車に採用している減速エネルギー回生システム「エネチャージ」をベースに高出力化した発電用モーターを組合わせて低速時や加速時に走行アシストに利用する簡易型の「マイルドHV」方式。 

スズキが「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレータ)と呼ぶ技術で回生エネルギー量を現行のエネチャージより30%高めることが可能と言います。 

昨年秋の東京モーターショーに同社が出展した小型SUVのコンセプトカー「クロスハイカー」に搭載されていました。

国内や欧州だけで無く、新興国でも低燃費化ニーズが高まっていることから、このクラスでも今後は電動化、HV技術が必要と判断したようで、軽に適したHVシステムとすることで低価格と低燃費を両立させる考え。 

 SUZUKI_TWINSUZUKI_TWIN

スズキがHVを採用するのは同社が2003年1月に発売した「ツイン」以来となり、現在低燃費で最高となる35.0km/Lの「アルト ECO」を大きく凌ぐ40km/L台に突入確実で、ダイハツが目指しているとされる燃費42.2km/Lをも上回るとの予想。

フルHVから見れば見劣りする「マイルドHV」も軽自動車に採用するとなれば話は別。システム開発費や必要部品のコストが最小限で済むメリットも。 

スズキが肝となる「ISG」のコストをどこまで低減出来るかが注目されます。 

 (Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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