トヨタがインドネシア製「VIOS」を中近東へ輸出するワケは?

トヨタ自動車がインドネシアの「TMMIN」工場で生産している現地製4ドアセダン「VIOS(ヴィオス)」を中近東へ輸出すると発表しました。 

TOYOTA_VIOS

同社は既にインドネシア製「VIOS」を2013年末からシンガポール、ブルネイ向けに輸出しており、今回ASEAN地域以外へ輸出先を拡大するもの。 

新たな輸出先はバーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ヨルダン、レバノン、イエメンで、当面の輸出総台数は1,000台/月、将来的には3,000台/月を目指すそうです。

TOYOTA_VIOSTOYOTA_VIOS

記念式典にはインドネシア政府のモハマッド・ヒダヤット工業大臣も出席。  

TOYOTA_TMMIN

トヨタのインドネシアに於ける年間生産能力は2012年の11万台から2014年には25万台まで拡大しており、従業員数は7,600名を超えるまでに成長。 

昨年はインドネシアから完成車11.8万台をアジア、アフリカ、中南米、中近東の70以上の国に輸出したと言います。 トヨタは今年2月末にも戦略モデル「AGYA(アギア)」をフィリピンへ輸出開始したばかり。 

TOYOTA_AGYA

中近東向けには現在ミニバンの「イノーバ」やSUVの「フォーチュナー」をインドネシアから輸出しており、これに今回4ドアセダンの「VIOS」が加わることに。 

TOYOTA_FORTUNER

トヨタは米国工場に次ぐ生産能力を確保すべく、インドネシアをグローバル生産/輸出の主要拠点として位置付けており、「TMMIN」工場は同社の計画に沿ってその規模を着実に拡大しつつあるようです。 

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 (Avanti Yasunori) 

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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