eKスペースはNAとターボのどちらを選ぶべきか

三菱eKスペース/日産デイズルークスともに、子育てファミリーをメインターゲットに据えています。ママも送迎や日常の買い物などで積極的に運転することを想定し、そうした装備も豊富です。

eK Space_51試乗記01でご紹介したように、一般道で普通に走る分にはNAエンジンでも余裕はないものの、とくに不足もなく、eKワゴンやデイズの燃費重視のNA仕様(49ps/56Nm仕様)のように遅くて驚くことはありませんでした。

ek_space_custom_03では、時々高速道路を走ったり、郊外や山岳地帯に住んでいたりする場合はどうするか。ターボで首都高を走らせると、NAの49ps/59Nmよりも64ps/98Nmのターボの方が当然ながら断然走ります。

しかもターボは、最大トルクの回転数が3000rpmとNAよりも2000rpmも低く、最高出力も500rpm低い6000rpm。停止時からの発進もパーシャル域からの加速もターボの方が上で、回していくとターボラグは感じますが、それでも走らせやすく感じます。

しかし、ターボはカスタムの「カスタムT」にしか選択肢がなく、2WDは165万9000円。NAの「カスタムG」との価格差は13万円超、ノーマル仕様の「G」とは28万円超と大きく広がります。しかもターボの燃費は、NAよりも4km/L近く下回るとなるとNAで十分と判断する材料になりそう。

ek_space_custom_04とはいえ、「カスタムT」は余裕の走りを生み出すターボだけでなく、両側電動スライドドアやオートライトなどの快適装備や、165/55R15タイヤも標準装備されますから、遠出も想定する家族で使うファーストカーとしてチョイスするなら十分アリでしょう。

ek_space_custom_02なお、増税前には間に合いませんが、3月末日までに注文すると5万円強の注文特典が付きます。

■eKスペースはNAエンジンでも動力性能は大丈夫か?【eKスペース試乗記01】
https://clicccar.com/2014/03/14/249335/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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