16インチのヴォクシー「ZS」の乗り心地はややハード【ノア/ヴォクシー試乗記02】

1月20日に発売されたノア/ヴォクシー。初期受注の段階では、ハイブリッドよりも純ガソリン仕様の方が多いそうです。ハイブリッドのカタログ燃費23.8km/Lは魅力的ですが、約35〜40万円の価格差から「ガソリン仕様で十分」と判断する人が多いということでしょう。

NOAH VOXY_052

純ガソリン仕様の走りですが、205/60R16インチを履くエアロ仕様のヴォクシー「ZS」から試乗しました。

NOAH VOXY_004NOAH VOXY_009

2.0Lの直列4気筒DOHCは、最高出力152ps/6100rpm、最大トルク193Nm/3800rpmで、パワーもトルクも街中はもちろん、高速でも不足は感じさせません。

NOAH VOXY_012 NOAH VOXY_011

タウンスピードでは16インチとはいえ、想像よりもハードな乗り味。路面のギャップを踏んだ際の衝撃を正直に伝えてきます。

しかし、高速域にすれば街中よりもフラットライドになり、このクラスのミニバンとしてはハンドリングも正確。

前後のスタビライザーも効いているようでコーナリングやレーンチェンジでも腰砕けになるようなシーンはほとんどありません。

また、ボディ剛性や静粛性もライバルよりも若干上のレベルにあり、後発らしいアドバンテージは居住性や積載性だけでなく、走りの面でも十分に感じられます。

NOAH VOXY_016

このZSの魅力は、16インチタイヤだけでなく、大型前後バンパーやフロントフェンダー、リヤスポイラーなどからなるエアロパーツ、内装ではハイグレード仕様のメーターや本革巻ステアリング&シフトノブなどからなるクオリティの高さでしょう。

スポーティなヴォクシーなら「ZS」、ノアなら「Si」ですが、ボディサイズは3ナンバーで大きくなりますので、駐車場の制約などがある人は要チェックです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる