アウディがLEDより進化したレーザーライトを採用へ

アウディは今年1月にラスベガスで開催された「CES2014」において「Audi Sport quattro laserlight」とコンセプトと「Audi R18 e-tron quattro」のヘッドライトを含むフロントセクションを披露しました。

CES Las Vegas 2014

マトリックスLEDとレーザーライトが複合したユニットが、「Audi R18」にすっきりと装着されており、開発初期段階からレーザーライトとの複合を視野に入れていたことを物語っていました。

CES Las Vegas 2014

同ユニットは、「インテリジェント・コーナリングライト機能」も有しており、サーキット走行中のマシンの位置に応じて、ドライバーがステアリングを切り始める前からコーナーを照らす画期的な機能です。

Audi Matrix LED-Scheinwerfer

すでにアウディA8に搭載されているマトリックスLEDヘッドライトは、25個ものLEDが配置され、5分割にグループ分けすることで対向車の有無などに応じてそれぞれの光量が調整できます。

市販化されているライトとしては最先端を走るマトリックスLEDヘッドライトですが、さらにアウディが開発を推し進めているのがレーザーライト。

レースを「技術の実験場」とするアウディでは、得意の「ル・マン24レース」でレーザーライト搭載マシンを走らせることで実証実験を行い、レーザーライトを搭載した市販車で世界初を目指すとしています。

「Audi R18 e-tron quattro」には、左右各8ユニットからなるマトリックスLEDヘッドライトが搭載され、昨年の「ル・マン」で最強レベルの光度と最も広範囲の照射を実現。

CES Las Vegas 2014 CES Las Vegas 2014

そして、今年のモデルではレーザーライトも加わり、性能をさらに向上させています。レーザーライトの美点は、より均一で的確な光を投射できる点で、視認性を大きく高めることが可能です。

「技術による先進」を掲げるアウディは、革新的なヘッドライトを搭載することでレースでの成果を市販車にフィードバックしつつあります。

■「アウディ・スポーツ・クワトロ・レーザーライト・コンセプト」世界初披露へ【CES2014】
https://clicccar.com/2014/01/06/242106/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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