歴代コペンに見る、着せ替え軽オープンへの進化とは?

先頃開催された東京モーターショーで大盛況だったのが、ダイハツの「KOPEN」でした。

コンパニオンのお姉さんが、RmzとXmzのボディパネルをワンタッチで着せ替えていましたネ。もちろん市販型はボディパネルを厳重に固定するから、お姉さん達の様にはいきません。でも一台で違うスタイルを楽しめるのは、全く新しい取り組みで本当に素晴らしい!  そこでここでは「歴代コペンのすべて」から、歴代コペンやショーカーがどのように着せ替えコペンへと進化していったかを見てみたいと思います。

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■1999年、ショーモデルの初代KOPENからはじまった!

90年代に一世を風靡した軽ABCことAZ-1・BEAT・カプチーノが、一代で立ち消えてしまいました。唯一参入しなかったダイハツでは、「走る楽しさ」を備えた軽オープンの必要性が議論されてきました。そして、持ち前のFFプラットフォームをベースにしたFF&電動ルーフのフルオープンカーを企画。そして1999年の東モに、軽(K)のオープン(OPEN)を合わせたKOPENの名前で出展し、大人気&大好評を博したのです。

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■2002年、FF&電動ルーフのCOPEN発売開始!

2002年、ダイハツがFF&電動ルーフを特徴とするKOPEN改めCOPEN(コペン)を発売しました。やんちゃな印象のABCとは異なり、大人にも似合うスタイルが逆に新鮮でした。更に採算を考えて、少量生産&長期販売を織り込んでいました。今では軽オープンを、COPENのCも加えてABCCと呼ぶようになりましたネ。

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■2007年フランクフルトショーで真価を問うたOFC-1

コペン発売から5年、2007年フランクフルトショーに出展されたのがOFC-1でした。真っ赤なフルオープンボディのピッコロスポーツは、次期コペンのスタディモデルだったのでしょう。市販は叶いませんでしたが、本格スポーツを思わせるスタイルや3分割電動ルーフ、7速CVTを搭載するなど、非常に完成度の高い仕上がりでした。

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■2011年東モに出展された幻の2気筒ターボD-X

そして前回2011年の東モに出展されたのが、クロス・スポーツのD-Xでした。まさに、今回のXmzの前身に当たります。特筆すべきは、CGながら既に着せ替えコンセプトを提案していたコト。ただ開発を進めている2気筒ターボが、間に合わなかったのは残念無念。2気筒特有の振動問題は、なかなか解決困難のようです。

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■2012年ジャカルタで示した存在感(^o^)

2012年は東モが休みだったこともあり、同年ジャカルタショーでお披露目されたのが、D-Rでした。今回のRmzの元となるデザインだったのですネ。異国の地で、しっかり存在感を発揮していました。

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ちなみにダイハツでは、新型コペンの開発にあたり、既に複数のサードパーティにボディパネルのデザイン&開発を働きかけており、今後も図面等を公開して新デザインを募集するそうです。また東京オートサロン2014では、「コペン・ワールド」と称して様々な新デザインのコペンを公開しますから、期待大です。新型コペンは、きっと日本のカーライフに新しい元気をもたらしてくれると思います。

(拓波幸としひろ)

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