意外と知らない交通安全祈願・クルマのお祓い

新年には厄年などでお祓いを受ける方もいることでしょう。が、クルマのお祓いをしたことがある方はどれくらいいるのでしょうか?

「新車だったら、お祓いしなくてもいいでしょ」「そもそも、お祓いしたから大丈夫ということはないよね」など、様々な見解があるでしょうし、かく言うわたしも愛車をお祓いしてもらったことはなく、お守りやお札(護符)をつけるに留まっています。

「お祓いに興味はあるけど、よく解らないし…」という方のために、予備知識として基本的な要項をご紹介します。

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お祓い料は神社・お寺(お寺の場合は「お祓い」ではなく「交通安全祈祷」)によって異なり、一律で決められてるところもありますが、おおよそ3,000円や5,000円〜です。特別なお祓い・祈祷は10,000円〜となります。

表書きは、神社の場合は【初穂料】、お寺の場合は【祈祷料】が一般的。必ずしも新札でなくてはならないという決まり事はないのですが、神社で言う【初穂】とはその年の最初に収穫された稲や穀物などを指すので新札を用いる方が多いようです。ちなみに納める金額によって、お祓い後にいただくお札/お守り/神饌などが異なります。

お祓い・祈祷はクルマだけではなく運転手も受けます。もちろん普段着はNG。正装とまではいかなくとも、あくまで神仏の前ですので身だしなみは整えて行きましょう。

交通安全祈願で有名なのは、成田山(千葉県)、川崎大師(神奈川県)、明治神宮(東京都)、高幡不動尊(東京都)などなどありますが、個人的に最もふさわしいと感じるのは東京都国立市に鎮座する【谷保天満宮】。こちらは東日本最古の八幡宮であり、交通安全発祥の地とも言われているのです!

公式サイトによると、谷保天満宮梅林の【有栖川宮威仁親王殿下台臨記念】の石碑は、明治41年8月1日に宮様ご先導による「遠乗会」と称された日本初のドライブツアーが谷保天満宮を目的地として開催された証なんだとか!

そんな由緒ある神社でお祓いしてもらったら身も心も引き締まりそうですよね。

縁起担ぎに、こちらの記事もどうぞ。

■クルマに注連縄飾りをつけてますか?
https://clicccar.com/2012/01/03/99237/

(松本しう周己)

この記事の著者

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松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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