新型ハリアーの質感は本当にハイレベル!【ハリアー試乗記01】

月間目標台数の8倍という好調なスタートを切った新型ハリアーは、デザインと質感に高い評価が集まっているようです。まずエクステリアですが、サイドから眺めると天地に薄いキャビンはクーペ風で、先代よりも流れるようなフォルムがより強調されています。

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トヨタのエンブレムではなく、ハリアー専用エンブレムを中央に据えたクリアタイプのフロントグリルは好みが分かれそう。

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リヤはボディサイドまで回り込んだ横長のテールランプと前傾したクォーターピラーが特徴で、サイドから眺めるとよりクーペ風の味付けを強調。ボディ同色ではないブラックのリヤルーフスポイラーもサイドビューのアクセントになっています。

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好評のインテリアは、ピアノブラック調のセンターパネルが印象的で、グレードにより異なりますが、試乗した「ELEGANCE」は木目調パネルのシフトまわりを隔てて、センターコンソールまでピアノブラック調加飾が施されています。

ただし、指紋が目立ってしまうのはピアノブラック調パネルの泣き所でしょうか。

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また、ドアトリムからの連続性を感じさせるインパネ上辺は、ダイナミックに「うねり」が表現されていて、ドアトリムからインパネへとつながるステッチも高級感を抱かせます。

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メーカーデザインも高級感を抱かせながら、2眼式の中央にあるカラーTFTに、アイドリングストップ時間やECOモードのオン/オフ、メールや電話着信、ドアの開閉をイラストで表現するなど、非常に凝っていながら視認性も高いのが魅力。

同クラスの輸入SUV、とくに日本で人気のドイツ勢は、よく言えばもう少し大人っぽい、悪く言えば味気ない雰囲気が多い傾向にありますが、ハリアーは良くも悪くもトヨタらしい分かりやすい、しかし本物感のある質感の演出と受け取れます。

しかも、パッと見の華やかさはこのクラスでは期待されるはずで、新型ハリアーはとても巧みに仕上げていますし、オーナーには高い所有満足度を与えてくれるでしょう。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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