アウディが提案する新しいコンパクトスポーツカー

日本で買えるアウディは、セダン、ハッチバック、ワゴン系はA1、A3、A4と続いていきますが、ドイツなど欧州の街角でちらほら見かけるA2もありました。しかし、販売的には厳しかったようで2005年には生産を終了し、2011年のフランクフルトモーターショーで復活を示唆したコンセプトカーを提案しています。

Audi Showcar Detroit 2014

一方で、すでにBMWが2シリーズ・クーペを発表していますが、アウディも2ドアのコンパクトスポーツを来年1月のデトロイトモーターショーで発表します。

Audi Showcar Detroit 2014

こちらはBMW2シリーズとは異なりクーペではなく、アウディらしく「オールロード」コンセプトとシューティングブレークのボディ形状を併せ持ったクロスオーバー。

Audi Showcar Detroit 2014

全長4.2mとコンパクトながら力強いフェンダーアーチや天地に薄いキャビンは、いかにもコンセプトカーですが、公道からサーキット、アウトドアまで使えるという2ドアクロスオーバーというコンセプトが受け入れられるか興味深いところ。

Audi Showcar Detroit 2014

アウディのデザインアイデンティティであるシングルフレームグリルのリブやサイドのエアインレットなどは、「e-tron」に共通のデザインエレメントになっています。

デュアルヘッドライトやシングルフレームグリルのハニカム構造は、今年9月のフランクフルトモーターショーで発表した「Audi Sport quattro concept」で提示した「quattro」のデザインコンセプトをさら煮詰めたそうですから、新世代クワトロを暗示するデザインともいえます。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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