カリフォルニアで「テスラ」が富裕層に大ウケの理由は?

高級EVメーカーの「テスラモーターズ」がカリフォルニアのエリート達の心を捉えているそうです。

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自動車情報サイト「エドマンズ・ドット・コム」の調査で2013年1~8月に全米の裕福な上位25地区のうち8地区で最も売れたクルマがテスラ「モデルS」だった模様。 

一戸当りの平均価格が約6.5億円の住宅が建ち並ぶカリフォルニア州アサートン地区の住人が購入した新車の「15.4%」を同車が占めているとか。 

これは米ウォ-ル・ストリート・ジャーナル紙が伝えたもので、1車のシェアとしては驚くべきものと言います。 

全米で月平均6万台以上を販売するランキング1位のフォード ピックアップトラック「Fシリーズ」のシェアが「4.8%」。

 同様に全米新車販売ランキング第3位のトヨタ「カムリ」のシェアが「2.7%」といった状況なので、いかにこの地区でテスラ「モデルS」の人気が高いかが判ります。 

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アサートン地区以外で「モデルS」の登録台数が多かった他の7地区についても、全てがカリフォルニア州内に存在しているそうです。 

同地区の近傍にはテスラ本社が存在。 

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米国では富裕層が高級品の流行を決めるだけに、このニュースはテスラにとって明るい兆しと言えますが、一方ニューヨーク州でのシェアは0.3%程度とごく普通。 

実は環境規制の厳しいことで知られるカリフォルニア州ではテスラ車を購入すると7,5000ドルの連邦税控除の他にも2,500ドルの州税控除が受けられるそうで、ドライバー単独で乗車中でも相乗り車線の走行が認められるなどの得点が存在する模様。

 日本でもEVやHVモデルが優遇税制の恩恵を受けていますが、カリフォルニア州では同州に本社を持つ「テスラ」車が最も恩恵を受けていると言えそうです。 

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テスラ「モデルS」は米国で既に約1万5000台を販売。今年夏には欧州でも納車が始まっています。

ちなみに同車の米国価格は約650万円~947万円。 日本でも受注がスタートしており、納車開始は2014年春の予定。

販売価格は未公表ながら、自動車取得税と重量税が免除、自動車税軽減(東京都と愛知県では5年間自動車税免除)の恩恵付き。 

レクサスLSの米国価格が707万円~1176万円である事を考えると、度肝を抜く程の価格でも無いこのモデル、日本での反響が注目されます。 

■TESLA MOTORS
 http://www.teslamotors.com/ 

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  (Avanti Yasunori) 

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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