予選も決勝も雨でも同じタイヤをうまく使い、待望の1ポイントをゲット!【86/BRZレース参戦記12】

第4戦となる岡山国際サーキットで、神奈川トヨタのDTECチーム・マスターワンは、ついに1ポイントをゲットすることに成功しました。たった1ポイント、されど1ポイント。やっと動き出したということかもしれません。
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予選から一転して、レースは雨。それもスタート前に強い雨足となり、コースはとても滑りやすく、また各所で水が浮いていました。86/BRZレースでは予選とレースを同じタイヤで走らなければなりません。もちろんウエット用タイヤという設定もありません。
 
今回は雨がレース展開を大きく変えることになりました。
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坂本選手は1周目の1コーナーでオーバーテイクしようとして失敗、ブレーキングを遅らせすぎたこともあって、十分な減速が出来ずにそのまま1コーナーをオーバーランしてしまいました。15位というスタートから21位へと順位を落としました。
 
そこからの追い上げは、本来の速さを見せつけるものでした。1周ごとにオーバーテイクを続け、7周目には15位を取り戻し、8周目で13位、10周目で12位へと順位を上げていきました。その時のラップタイムはトップクラスと同等で、最終的にファステストラップは獲得できませんでしたが、2番手のタイムを記録しました。
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最終ラップで1台をパスして11位へ順位を上げ、チェッカーフラッグを受けました。あと一歩で…、と思っていると上位のマシンがレギュレーション違反によって失格となり、10位に繰り上がることになったのです。
これでシリーズポイントを1ポイント獲得することができました。順位自体はタナボタ感もありますが、ファステストラップに肉薄するタイムを出せたことで、速さを証明できたといえるでしょう。

86/BRZレースも中間点、開幕戦から圧倒的な速さを見せつけていた山野選手が、ついに敗れるという瞬間がやってきました。スタートでは先行し、これまでと同じような独走態勢に入っていくのかと思われましたが、予選3位から蒲生選手が山野選手にあっさりと追いつきました。
 
山野選手の強硬なブロックに苦労しましたが、8周目にオーバーテイクに成功。そのままチェッカーフラッグを受けました。予選2位で期待された谷口選手は速さを発揮できずに10位。(最終的には9位へ繰り上げ。)3位には前戦のスズカで2位だった阪口選手が入りました。
 
2人目の勝者が現れたことで、新しい展開が期待できそうな86/BRZレース、注目です。
(岡村神弥)