苦しい展開で12位フィニッシュ レースは山野直也が3連勝達成【86/BRZレース参戦記09】

ここまで開幕から2連勝している山野選手が、今回のスズカでもまた、圧倒的な速さを見せつけました。
ポールポジションからスタートすると、2位以下に1周2秒近い差を付け続け、8周のレースを終えて14秒以上の大差で優勝したのです。これで3連勝! 誰が山野選手の連勝をストップするのか? もはや注目はそこに移ろうとしています。

そんな中、レースを盛り上げたのは、日本のトップドライバーのひとり、谷口選手。

予選はグループ3位で、6位のポジションからスタートしました。前を走るマシンを1台ずつオーバーテイクして、1周目を終えると4位に。そして2周目には3位にポジションを上げます。そこから2位の阪口選手を激しく攻めたてます。最終的にはオーバーテイクできなかったものの、白熱したシーンが鈴鹿サーキットのあらゆるコーナーで展開されました。

DTECチーム・マスターワンのカーナンバー76は、苦しいレースになってしまいました。

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12位のポジションから、スタートこそ上手くいったものの、混戦の中での順位の変動が何度かあり、1周目を終えてみると13位。それが2周目には15位へとポジションダウンしてしまいます。

オーバーテイクの難しいスズカということもあり、坂本選手は前のマシンにギリギリまで接近するものの、追い越すことはできません。

2013_ST5-03576そうしているうちに、8周という短いレースは終わってしまいました。最終的には、上位がトラブルなどでポジションダウンし、12位でチェッカーを受けました。

やはり予選で上位のポジションを得て、レースをスタートしないと上位入賞は難しいのです。

そのためには、まず予選での一発の速さが必要なのです。次戦の岡山インターナショナルサーキットまで2週間。数々の局面を乗り越えてきた額田プロジェクトリーダーが、どんな手を打つのか? 注目してみたいと思います。

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(岡村 神弥)