ベンツの最上級Sクラスなのにリッター30km超!

2013年にフルモデルチェンジした名実ともに大物マシン「メルセデス・ベンツSクラス」に、燃費性能に優れたプラグインハイブリッドが登場、フランクフルトモーターショーにてワールドプレミアされることがわかりました。

すでにガソリンエンジンのS400ハイブリッド、ディーゼルを積むS300ブルーテックハイブリッドは発表されていますが、3番目のハイブリッドは外部充電を利用できるプラグイン・ハイブリッド、その名も『S500プラグイン ハイブリッド』と発表されています。

Mercedes-Benz S 500 PLUG-IN HYBRID (W 222) 2013, Lack: Magnetitschwarz metallic

 

驚くべきは、その燃費性能です。欧州モードで3.0L/100km(約33.3km/L)と、まさしく3リッターカーとなっています。

パワートレインは、新しい3.0リッターV6ターボに、比較的パワフルなモーターを組み合わせたもの。それぞれのスペックは、次のようになっています。

エンジン最高出力:245kW
モーター最高出力:80kW

エンジン最大トルク:480Nm
モーター最大トルク:340Nm

もちろん、S500という車名に期待するパフォーマンスも実現。0-100km/h加速は5.5秒、最高速は250km/hまでカバーしています。

Mercedes-Benz S 500 PLUG-IN HYBRID (W 222) 2013, Lack: Magnetitschwarz metallic

電気だけで走ることのできるEVモード航続距離は、およそ30km。それが3.0L/100km、二酸化炭素排出量69g/kmという環境性能につながっているわけです。

そのほか、第二世代の回生協調ブレーキ、進化したエネルギーマネージメントシステムなど、いかにもSクラスらしい”ラグジュアリーセグメントのハイブリッド”に仕上がっていることが期待できる一台です。

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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