夏の北海道旅、外せないスポット!【世界遺産・知床 羅臼編】

前回のウトロ編に引き続き、知床・東の玄関口、羅臼編です。

エゾシカ

知床はエゾシカをはじめキタキツネなど野生動物が多く生息しており、朝方や夕方は特に道路付近にも出没するのでドライブは慎重にお願いします。

知床・らうす

まずは国道335号線沿いにある道の駅【知床・らうす】。道の駅内にある羅臼漁業協同組合直営店には海産物&水産加工品を中心とした豊富な品揃え、また食堂ではお刺身・羅臼産ホッケ・キンキ定食などなど新鮮魚貝類が味わえるグルメスポットでもあります。観光案内所も併設。

DVC00058.JPG

羅臼町内では、道の駅はじめコンビニ・商店などで観光客専用ごみ袋を販売、ゴミを引き取ってくれます!これは助かる。

マッカウス洞窟1

道道87号線に入って2kmほどで、左側に【マッカウス洞窟】があります。駐車帯は普通車で6〜7台分くらい。洞窟の崩落を防ぐため、柵が設けられました。

マッカウス洞窟2

ヒカリゴケが自生していることで有名なのですが、年々、減少しています。自然はいつも変わらずそこにあるようでいて、刻々と変化しているのです。

羅臼港で釣り1

近くの羅臼漁港は釣りポイントとしても有名です。

羅臼港で釣り2

こんなに立派な鱒が釣れました!(わたしが釣った訳ではないですが・笑)
さすが北海道人、手早く捌いて身はちゃんちゃん焼き、またイクラも手づくりで醤油漬けにして翌朝ご馳走してくれました!

写真がなくて申し訳ないのですが、道道87号線を更に北へ走ると【クジラの見える丘公園】があり、運がよければ展望デッキからマッコウクジラが見えるかも!?

羅臼にもクルージングがあり、こちら根室海峡ではホェールウォッチングが楽しめます。知床半島を挟んでウトロ側と羅臼側では海の様相も違うんですね。

道道87号線の終点には、海の中の秘湯として有名な瀬石(せせき)温泉・相泊(あいどまり)温泉(どちらも無料)がありますが、そちらは【温泉編】で!

熊越えの滝

羅臼町中心地まで戻って知床横断道路(国道334号線)で知床峠方面へ。知床大橋の手前に普通車2〜3台分ほどの駐車帯があり、そこから徒歩約400mほどで【熊越えの滝】を見ることができます。意外と知られていない穴場スポットです。
駐車帯が分かりづらい・満車の場合は【羅臼ビジターセンター】(駐車場無料)から歩いても1kmくらいですよ。途中に野趣あふれる秘湯【熊の湯】(駐車場あり/無料)もあります。

知床横断道路は勾配のきつい峠道ですが、夏ともなると観光バスはもちろんのことバイカーやチャリンカー、こうしたトレッキングや徒歩旅人などなど交通量も激しいです。眺めもいいし走りを楽しみたい気持ちは山々ですが、運転にはくれぐれもお気をつけて!

羅臼岳

いよいよ知床八景・知床峠に到着。知床峠駐車場(無料/ぼっとんトイレ有)からは、写真の羅臼岳や天気が好ければ国後島も一望できます。

羅臼岳トレッキングを楽しむ場合、駐車場は【知床国立公園羅臼温泉野営場】(国道を挟んで【熊の湯】の向かい)または【羅臼ビジターセンター】を利用します。
ちなみに、ここ羅臼側登山道は上級者向けなので、初心者はウトロ側の岩尾別登山道が無難。
DVC00031.JPG

羅臼岳はまだ登っていないのですが、羅臼湖までトレッキングしてきました。(写真は一の沼から見た羅臼岳)往復約4時間です。
羅臼湖登山口はとっても分かりづらいので、ガイドを依頼した方が送迎もしてもらえて便利。ガイド料は決して安くはないですが…。

わたしは初回はガイドを依頼し、2回目はその知識を元にクルマを【羅臼ビジターセンター】近くのバス停駐車場(無料/トイレ有)に停めて、バスを利用しました。登山口までだけでもラクできます(笑)

DVC00032.JPG

三の沼から見た羅臼岳。脚立があればバッチリ「逆さ羅臼岳」になったのに〜。
登山道にはもちろんトイレはありませんが、携帯トイレ専用テントなるものが張ってあるので不安な方は携帯トイレを準備しておきましょう。使い終わった携帯トイレは登山口にある専用ポストへ。

DVC00041.JPG

ちなみに羅臼湖トレッキングには長靴が欠かせません。ウトロ側の【知床自然センター】では長靴をレンタル(500円)できるのですが、 肝心の?【羅臼ビジターセンター】にはありません。レンタルはないけど、バードウォッチング長靴(3,990円)を販売していたので背に腹は代えられず買っちゃいました。でもコレ、足にフィットしてグリップも効くので歩きやすい!買っておいて損はなかったです。

余談ですが、時刻表は調べておいたのですがちょうどいい時間帯に戻れず次のバスまで2時間待ち!諦めて歩こうとしたら、ガイドツアー送迎バスの運転手さんが「乗せてあげたいけど定員オーバーだから」と、なんとヒッチハイクよろしく通行中の車を停めて交渉してくれました!乗せてくれた観光客のお兄さんにも感謝です。

ポンホロ沼

ラストは知床峠よりもウトロ寄りなので本来は【ウトロ編】に載せるべきだった【ポンホロ沼】。ここも登山口に目印も駐車帯もない穴場スポットで、ガイドなしでは立ち入れません。

「沼ってこれだけ!?」と思われるでしょうが、ポンホロ沼は雪が融ける時季にだけ出現する「幻の沼」で、8月にはもうたったこれだけになってしまうのです。6〜7月初旬までなら、この写真の大半に水が張り、綺麗な「逆さ羅臼岳」が見られるそうです。

登山口からポンホロ沼までの往復は約2時間。ミズナラやダケカンバの巨木に囲まれ、知床の遊歩道の中でももっとも原生林らしさが味わえるといわれています。

いかがでしたか?まだまだ知床には底知れぬ魅力があります!是非この夏、その目で確かめてください。

 

(松本しう周己)

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
続きを見る
閉じる