スズキMRワゴンが30.0km/Lの燃費性能に進化。エレガントな「Wit」も追加設定

スズキが軽ワゴン・シリーズの「MRワゴン」をマイナーチェンジ。NAエンジンの2WDで、30.0km/Lというクラス最良の燃費性能を手に入れました。

全車CVTとなるMRワゴンですが、すでにワゴンRなどスズキの軽自動車に採用実績あるエコ・テクノロジーを採用したことで、この燃費性能を実現しています。その内容は、減速エネルギー回生機構「エネチャージ」、13km/h以下でエンジンを止める「新アイドリングストップシステム」、蓄冷剤を使うことでアイドリングストップ時にも冷風を送り、冷房のためにエンジンが再始動することを抑える「エコクール」となっています。

さらに、エンジン本体ではカムシャフトを駆動するタイミングチェーンを細幅化することでフリクションを低減。CVTとのマッチングも向上させ、よりエンジン効率に有利な領域を使えるように工夫されているほか、CVTケースの軽量化も行なわれています。

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このマイナーチェンジに合わせて、先代モデルにも用意されていた「Wit」が設定されました。

ヤング女子をターゲットに、エレガントなデザインとハイクオリティ感あふれるインテリアとしているモデルとなります。

エクステリアでは専用ヘッドランプやメッキ加飾付フロントグリルなどで標準車と差別化。インテリアでは、アイボリーとブラウンの2トーンを基調にレザー調の専用シート表皮などを使用することで、上質感を演出しています。

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MRワゴンWitもパワートレインは燃費性能を高めた最新バージョン。

NAエンジン搭載の2WDは30.0km/L、4WDが27.2km/Lを達成。ターボ車も2WDは27.0km/Lと軽ワゴンターボ車ナンバーワンとなる燃費性能を実現、ターボ4WDでも25.2km/Lとなっています(数値はいずれもJC08モード)。

こうした燃費性能により、MRワゴン、MRワゴンWitともに全車がエコカー減税の免税対象となりました。メーカー希望小売価格は、MRワゴンが1,121,400円~1358700円。MRワゴンWitが1,290,450円~1,552,950円となっています。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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