マツダの予防安全システムはアイサイトとどう違う?【マツダ・アテンザ試乗レポート6】

【マツダ・アテンザ試乗レポート5】よりの続き

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アテンザは予防安全センサーに4種類のモニタリングシステムを使っている。

追尾、オートクルーズ、高速衝突被害軽減ブレーキを担う77GBのミリ波レーダーと、低速の衝突回避および被害軽減ブレーキ、AT踏み間違い対応に使われる赤外線レーザーレーダー、車線逸脱防止、夜間ハイビームコントロールに使われているカメラ、リヤビークルモニタリングに使われる24GBのミリ波レーダーだ。

要はいまあるモニタリングシステム全部乗せのシステムだなのだ。

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なぜ4つものセンサーを使っいるのかというと、システムの精度を求めたためで、例えば77GBのレーザーレーダーは遠保でのセンシング制度に優れているが、近距離では赤外線レーザーレーダーのほうが高い精度でセンシングできるのだという。代わりに遠距離の計測制度はあまり高くない。また車線逸脱や対向車の認識ではカメラがすぐれており、これを採用しているのだという。

実際に試せたのは車線逸脱と高速道路でのオートクルーズでの追尾。車線逸脱は白線をまたぐ角度にある認識パターンを持たせているようで、ゆっくりと白線(黄線)に寄せていくとアラームが鳴る。

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オートクルーズはスピードメーター上では114km/hまで追尾可能となっている。印象としてはセンサーの反応が正確で、3段階の車間距離はかなりはっきりとその差が分かる。半面前走車のアクセル操作がラフだと追尾するこちらの車速も割と敏感に上下してしまうという場面もあった。

逆に街中での衝突回避ブレーキは作動タイミングが(たぶん)ギリギリかそれに近い状態にセットしてあり、追尾して停止といった状況も車間が近くなりすぎて試す気にならなかった。

発進直後から停止までをすべて機械で制御しようといった意図は感じられなかった。あくまでも衝突予防、安全確保といったエマージェンシー的なセッティングになっているように感じられた。

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(斎藤聡)