とっても長い名前のクルマ ベスト5!

クルマ好きのクリッカー読者の皆さんは、街を走るクルマを見てクルマの名前当てなどをした経験があるのではないでしょうか?クルマの名前の中には覚えるのも大変なほど長い名前の物が存在します。名前当てなどをしていると言い切る前にクルマが走り去ってしまうほどの名前もあります。

レガシィツーリングワゴン 2.0GT DIT EyeSight     

今回はそんな長い名前のクルマをご紹介します。

クルマの名前と言っても、メーカー名、車名、グレード名に分けられますが、今回は全てまとめた状態で日本語読みの長い、限定車を含む市販車をご紹介します。

 

 

第5位:スバル レガシィツーリングワゴン 2.0GT DIT EyeSight Premium Leather Selectiom  

 昨年のビッグマイナーチェンジで2.0L直噴ターボと後に追加されたアイサイト仕様車に特別な内外装を装備した特別仕様車が レガシィツーリングワゴン 2.0GT DIT EyeSight Premium Leather Selectiom。車名はレガシィと4文字ですが、ボディ形状、搭載エンジン、運転支援システム、特別仕様車ということを表現したら、こんなに長い名前になってしまったようです。ベースとなる車両に追加モデルや特別仕様車が登場すると名前が長くなる傾向があるようですね。

レガシィツーリングワゴン2.5i EyeSight Premium Leather Selection

※画像はレガシィツーリングワゴン 2.5i EyeSightPremium Leather Selectiom

第4位:日産 セドリック 4ドアハードトップ V30ツインカムターボグランツーリスモアルティマタイプX
    
日産の高級サルーンとしてグロリアと共に時代を築いたのがセドリック。なかでも丸型4灯ヘッドライトにハイパワーのV6ツインカムターボエンジンを採用した V30ツインカムターボグランツーリスモアルティマは高級車にスポーツテイストを盛り込み、セドリック/グロリアの若返りに貢献したモデルと言えます。

なかでもY32型後期モデルに設定されていたタイプXはエクセーヌ生地のシートやBBS製アルミホイールなどを装備する充実装備のモデルでした。グランツーリスモシリーズはY31型で登場し大ヒット。8代目となるY32型では3ナンバー専用ボディとなり堂々としたスタイルに変貌を遂げました。

この当時は同じ車名でも複数のボディタイプをラインナップしている事が多く、グレード名を含めた車名にはボディ形状も含まれていることが多かったですね。セドリックも4ドアハードトップと、セダンがラインナップされており、車名にボディ形状が含まれていました。最近では、ボディ形状を車名に取り入れるスタイルはめっきり少数派となりましたね。

日産セドリック 4ドアハードトップ V30ツインカムターボグランツーリスモアルティマ

※画像は日産セドリック 4ドアハードトップ V30ツインカムターボグランツーリスモアルティマ(前期型)

第3位:スバル インプレッサ WRX typeRA STi VersionII V-Limited

インプレッサの初代モデルの中で、当時WRCマニュファクチャラーズチャンピオンと当時のスバルワークスドライバーであった故コリンマクレー選手のドライバーズチャンピオンという、Wタイトルを記念して96年に発売されたモデル。ベースは競技向け車両のスパルタンなWRXtypeRAにSTiチューニングが施されたSTi VersionII。

当時のスポンサーであるブリティッシュアメリカンタバコ社の銘柄でもある555にちなみ555台が限定発売されました。車名そのものはさほど長くないインプレッサ WRX typeRA STi VersionII V-Limited。ターボモデルのWRXと競技モデルのWRXtypeRAそれぞれにSTi Versionが存在し、その限定モデルが登場した事でモデル体系もかなり複雑なラインナップとなっていました。

現行型のSTiモデルはインプレッサの車名が外され、WRX STIとかなり短くなりましたが、インプレッサの名前は残して欲しかった気もしますね。

スバル インプレッサ WRX STi Version2

※画像はインプレッサWRX STi VersionII

 第2位:日産パルサー 3ドアハッチバック1500ミラノX1-E トリプルビスカスフルオートフルタイム4WD

86年に登場した2代目パルサーに設定されたのが3ドアハッチバック1500ミラノX1-E トリプルビスカスフルオートフルタイム4WD。

特別仕様車として3ドアハッチバックに設定されたこのモデルは、世界初となる前後のデフとトランスファーにブスカスカップリングを3個使用したフルタイム4WD方式を採用し、注目を集めました。この トリプルビスカスフルオートフルタイム4WD機構は、後に日産のフルタイム4WDに採用されるアテーサシステムの原型とも言われています。

80年代後半から、90年代にかけての国産車には最新メカニズムの名称をグレード名に取り入れることが多く、このようななが~い名前のクルマが多く存在していました。

日産パルサー3ドアハッチバック ミラノX1ツインカム

※画像はパルサー3ドアハッチバック ミラノX1ツインカム

■第1位 ランチア デルタ アッカエッフェ インテグラーレ エボルツィオーネ ドゥエ コレツィオーネ エディツィオーネ フィナーレ

ランチャデルタ HF インテグラ―レはWRCで活躍したランチャの名車で、コンパクトな5ドアボディに2.0L DOHCターボに4WDを組み合わせたランチャデルタデルタのハイパフォーマンスモデル。

その中でもアッカエッフェ インテグラーレ エボルツィオーネ ドゥエ コレツィオーネ エディツィオーネ フィナーレはHF インテグラーレ 16vエボルツィオーネ IIコレッツィオーネの正式名称。このモデルは93年に発売されたHFインテグラ―レ 16vエボルツィオーネ IIの最終限定車。販売台数は250台の超希少車です。ダントツの名前の長さを誇りますが、流石に覚えるのには一苦労しそうですね。

 ランチア デルタ アッカエッフェ インテグラーレ エボルツィオーネ ドゥエ コレツィオーネ エディツィオーネ フィナーレ

今回ご紹介した5台はグレード名も含めた名称ですが、意外に国産車に多く見られたのも驚きです。最近ではグレード名や車名にアルファベットや記号を使用するクルマも増え、国産車でも長い車名は減りつつあります。これからは長い名前のクルマは減って行ってしまうのでしょうか?覚えるのは大変ですが特徴的な名前のクルマが減ってしまうのはちょっと寂しい気もしますね。

(井元 貴幸)