新型メルセデスベンツ「Aクラス」を賢く手に入れる秘訣とは ?

以前に『新型メルセデス・ベンツ「A‐Class」は装備充実で284万円から!』で触れた、3代目でいきなりスタイリッシュに変身したAクラス。 お値段が284万円からと聞けばクルマ好きならずとも気になる存在ではないでしょうか。

メルセデスベンツ A180 Sports

ディーラーによると販売は上々のようで、輸入ロットの関係もあって今からの発注だと納車は6月~7月頃とか。売れ筋のボディカラーは圧倒的に白(カルサイトホワイト)と黒(コスモスブラック)の2色と言います。 

一方でカタログを見て悩ましいのが「素」のA180にするか、一つ上の「Sports」にするか。

ちなみに新型Aクラスのバリエーションは以下3グレードとなっています。 

・A180 BlueEFFICIENCY(284万円)★
・A180 BlueEFFICIENCY Sports (★+51万円)
・A250 SPORT (★+136万円) 

両車の価格差は実に51万円と大きく開いています。ならば「素」のA180に欲しいオプションのみ装着した場合、どの程度の価格になるのでしょうか?

手始めにキセノンヘッドランプや外装ランプ一式をLEDタイプにした場合をシミュレーションしてみましょう。新型Aクラスでは上級クラス並にウインカーにもLEDタイプが設定されており、キレの良い点滅感を演出してくれます。

装備するには工場装着となる「バリューパッケージ」の導入が必要となります。 

●バリューパッケージ(20万円) 

 ・バイキセノンヘッドライト&ヘッドライトウォッシャー
 ・LEDポジショニングライト
 ・LEDウインカー
 ・LEDリアコンビネーションランプ
 ・LEDライセンスライト[リア]
 ・パークトロニック
 ・アクティブパーキングアシスト
 ・メディアインターフェース
 ・アームレスト(後席)

上記パッケージ追加(20万円)で「Sports」グレード同様の機能が備わります。

逆に仕様上、「素」グレードではチョイスできない筆頭パーツが以下。 

 ・AMGエアロ(前後バンパー、サイドステップ)
 ・スポーツサスペンション
 ・Benzロゴ入りフロントブレーキキャリパー
 ・ドリルドベンチレーテッドディスク
 ・18インチAMGマルチスポークアルミホイール
 ・カーボン調インパネ 

結論としては以上を我慢すれば合計304万円で「Sports」グレードとほぼ同等装備に。 

<ポイント>
・スポーツサスでなくても足回りは元々引き締まっている
・標準タイヤ/ホイール17インチ → 18インチ化はナイトパケージで 

メルセデスベンツ A180 ナイトパッケージ

ここから先は残る差額(31万円)で「Sports」グレードですらオプション設定となっている魅力的なパーツを追加していきます。(プライバシーガラスは必須かも)

●ナイトパッケージ(16万円)

〈エクステリア〉
 ・ナイトパッケージエクステリア
  フロントグリル、ウィンドウライントリム、ドアミラー(ブラック)
 ・18インチ5ツインスポークアルミホイール
 ・プライバシーガラス(後席左右・ラゲッジルーム)
 ・リバースポジション機能付ドアミラー(助手席側) 

〈インテリア〉
 ・メモリー付フルパワーシート(運転席)
 ・電動ランバーサポート(前席) 

なかでも「18インチ5ツインスポークアルミホイール」は全5素類のホイールの中でもAクラスの基本デザインとなっているだけに見た目のマッチングは良好。(下画像) 

メルセデスベンツ A180 ナイトパッケージ

但し、素グレードの「A180 BlueEFFICIENCY」用の「ナイトパッケージ」はカタログによると受注生産となる為、納車までに半年以上かかる模様。 

納車を急がないなら、ついでに同じく受注生産のガラスルーフをチョイスする手も。ルーフが低めで、室内空間にやや圧迫感が伴う同車のインテリアですが、これを装備すればルーフ上を後方にスライディングする大型ガラスルーフで開放感が漂います。 

●パノラミックスライディングルーフ(15万円) 

メルセデスベンツ A180 (パノラミック スライディングルーフ装着車)

これにてオプション総額がちょうど51万円となり、「Sports」グレードと同価格にも拘わらず、満足いく快適仕様のA180が完成する次第。 

以上をまとめると、AMGルックとの引き換えに、価格をセーブしつつ好みの一台を作る事が可能になるというもの。

さらに言えばコマンドシステムに対応したNAVI (地デジ付きで17.6万円)とインテリアをスポーティに演出するステンレス製ペダル(2.5万円)も欲しいところ。

メルセデスベンツ A180 ナイトパッケージ

なにせ今春入荷予定の最上級グレードとなる210psの「A250 SPORT」を別にすれば「Sports」グレードでもエンジンは共通の1.6L直4 直噴ターボ。

「素」グレードと言えども、284万円の車両だけに上記以外にも至れりつくせりの標準装備が盛り沢山。

素の「A180 BlueEFFICIENCY」をじっくり吟味してみるのも案外良いかもしれません。 

〔関連記事〕
・新型メルセデス・ベンツ「A‐Class」は装備充実で284万円から !
https://clicccar.com/2013/01/23/211379/

・Benz A-Class Webサイト
http://www.mercedes-benz.co.jp/passenger/car_lineup/a-class/index.html

 (Avanti Yasunori)  

 【写真ギャラリーをご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/?p=214916

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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