【動画】わかっていても背筋が凍る! ボルボの“ぶつからないトラック”実験映像

スバルの開発した運転支援システム「アイサイト Ver2」は「ぶつからないクルマ」として瞬く間にクルマ社会に認知されました。その安全性の高さから、国内外を問わず他のメーカーも積極的にプリクラッシュブレーキシステムを投入しています。

しかし、現在プリクラッシュブレーキ機能を備えるのは、そのほとんどが乗用車です。

車体も大きく、事故の被害も大きくなりがちな大型車への装着が叫ばれる中、スウェーデンのボルボが大型トラックへ早期衝突警報機能付き緊急ブレーキシステムを開発。大型トラックのボルボFHに搭載。そのデモ動画をご覧ください。

ボルボの緊急ブレーキシステムは、レーダーとカメラで前方を監視。衝突の恐れがある場合はフロントガラスに赤色の警告灯とアラームでドライバーに警告。そのままブレーキの操作をしなかった場合警報ブレーキが作動、さらに衝突の恐れがある場合は緊急ブレーキを作動させます。この緊急ブレーキシステムは時速70キロまでの相対速度で走行および停止している車両との衝突を防ぐことができるそうです。

ヨーロッパでは2015年11月より法律でプリクラッシュブレーキの装着が義務化となります。

動画ではかなりヒヤッとしますが、きっちり停止しています。国内の大型トラックにもいち早く装着が望まれますが、他のプリクラッシュブレーキシステム同様あくまでドライバーの運転支援システムですので、必ず停止する事を保証するものではありません。

しかし事故の際は被害の大きくなりがちな大型車。国内にもどんどん導入してほしい技術です。

プリクラッシュブレーキシステムはドライバーの判断による操作に重点が置かれている運転支援システムですので、国内に導入されても「僕は死にましぇ~ん」と言って大型車の前に飛び出したりするのは危険ですのでやめましょう(笑) 

(井元 貴幸)