“ほぼ日本のナンバー”で海外を走れる日本のクルマとは?【FORESTER LIVE】

スタートから52日が経過し、走破した距離は1万8000キロを超えたフォレスターライブ

キャラバン隊の年末年始は、お正月の三が日もなく1月1日を休んだだけ。海外流ですね。

現在のルートはオーストラリア北部ですが、南部と違って森や山もあり自然豊か。風景が変化に富んでいるので一時期の単調さからは開放された模様です。
12月31日には年越しソバを食べて、 キャラバン隊メンバーはしっかりリフレッシュできたみたいですね。

 

ところで先日、知り合いから「フォレスターライブのフォレスターって現地仕様なの?」という質問を受けました。いい質問ですねぇ(池上さん風に)。答えは「いえいえ、そうじゃないんです」。

フォレスターライブのポイントは、「1台のクルマ(フォレスター)で世界5大陸10万キロを走破する」こと。たった1台の車両(←ここポイント)で世界中を旅しながら10万キロを走るんですよ。

車両はとうぜん現地仕様ではなく、日本仕様。右ハンドルで日本の車両基準と法規に従った、ボクらがディーラーで購入できる仕様そのものです。

今回は、そんな「FORESTER LIVEキャラバン隊仕様フォレスター」を紹介しましょう。

グレードはターボエンジンにアイサイトつきの「2.0XT EyeSight」。ボディカラーは「アイスシルバー・メタリック」です。
オプションとしてルーフレール、サンルーフ、本革シート&シートヒーター、電動テールゲートがついています。そこに、ディーラーオプションの「LEDアクセサリーライナー」(バンパー左右にLEDランプが点灯する)を装着しているのがポイント。
レプリカを作りたい人は参考にしてくださいね。

エンジンも特に変更なく、日本仕様のまま。
国によってはガソリンの質が低く、その地域向け市販車は現地のガソリン事情にあわせたエンジン制御プログラムを採用していたりしますが、フォレスターライブのキャラバン隊がこの先向かう地域ではその必要はないようです。だから、日本仕様そのままです。

ただ、ナビはその都度現地の仕様へ載せ換えて使うんだとか。日本の地図では、残念ながら道案内してくれませんからね(笑)
それから、左側通行の国ではライト類などを現地の走行用に調整するそうです。

 

しかし、どうして日本仕様のフォレスターが世界各国の道を走ることができるのか? 
日本のクルマを海外に持っていくのはそう簡単ではないのでは?

と思う人も多いことでしょう。

秘密は、ナンバープレートにあります。

あまり見かけないナンバープレートがついていますよね?

実は、日本のナンバープレートなんです。だけど、漢字やひらがなはなくすべてアルファベット。

「国際ナンバープレート」とか「カルネプレート」と呼ばれる特殊なナンバープレートなんですね。

海外に一時渡航でクルマを持ち込む場合に使うもので、そのクルマが輸出入ではなく旅行者の荷物として扱われるようにするためのもの。輸出入と違って税金や複雑な通関の手続きなしにクルマを国際移動できるのがメリットです。国際ラリーに日本から出場するチームが使っていたりもしますよね。

ちなみに「TKT」とは「東京多摩(多摩ナンバー)」の意味で、「To」は「と」。

つまりキャラバンカーについているナンバーを純日本式にすると、「多摩331 と 15-10」というわけです。

……と、ここまで書いたところで面白いことに気が付きました。

この数字「1510」って、希望ナンバーですね。1510の意味は……みなさんはピンときましたか?

アレですよ、あれ。

続きはWEBで……。違いました、続きはまた改めて。

 

FORESTER LIVE http://foresterlive.com/

(工藤貴宏)

 

 

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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