【動画】プロの渋滞研究家の清水草一が楽ナビに驚いた瞬間!

AR(拡張現実)とHUD(ヘッドアップディスプレイ)を搭載した次世代ナビの「サイバーナビ」の後に、市販カーナビNo.1である「楽ナビ」にも試乗した清水草一さん。「使いやすくて高性能」がコンセプトである「楽ナビ」ですが、さらに使いやすさを追求した新しいインターフェイスは、「サイバーナビ」に負けないくらいの驚きだったよう。

デモカーであるレンジローバー・イヴォークに装着されているのは、「楽ナビ」の2DメインユニットタイプのAVIC-MRZ009。もちろん、エアージェスチャーによる、“触れない操作”も可能です

以下は清水草一さんによる、体感レポートです。

  近年、スマホの進化により、ナビもスマホで十分という流れがある。少なくとも、何十万円もするナビはいらない、という人は多いのではないか。

  かく言う私もそのひとり。買った中古車に最初から付いているならともかく、自分でわざわざ高価なナビを取り付けることはない。

  ただし、そういうお手頃ナビは機能もそれなりで、渋滞回避なんざ到底ムリに違いないと思っていた。

  が、カロッツェリアの「楽ナビ」は、お手頃価格で非常に高い能力がある。渋滞回避については、サイバーナビと同等の能力を持ち、VICS情報に加えてカロッツェリア独自のネットワーク(スマートループ/注1)により日本全国全ての道路の渋滞情報を加味したルートを示してくれて、出発地と目的地を入力すると、合計6ルートの予想所要時間を短時間で計算する(注2)。これには驚いた。

 これなら「いつ出発すれば、何時頃に到着するか」比較できるわけだからドライブの計画が立てやすくなる。しかもシーズンや時刻に応じたデータを駆使してくれるというから驚くほど賢いものだ。

 ドライバーは、もちろんそのままナビまかせてもいいのだが、私のような疑り深い地図オタクも所用時間をバシッと表示・比較してくれれば、納得せざるを得ない。しかも、多彩な地図表示(注3)や毎月行われる無料も地図更新(注4)にも驚かされる。これなら、新規開通道路ができているのに、古い地図を使い続けることでのストレスからも解放される。新しい道路を使った近道も使えるわけだ。

 また、ポータブルタイプでも、手を振るだけで広域と縮小を切り替えられるなどは、実にスバラシイ。運転中にあのボタンをタッチするのはちょっと危険。それが手振り一発で可能なのだから実に便利だ(注5)。

 個人的には、ポータブルタイプ(注6)が非常に気になった。これなら、固定ナビを取り付けるのが困難な輸入車でもなんら問題なく設置できる。デザイン的にもオシャレなので、インテリアの雰囲気をブチ壊さずに、マッチさせられることだろう。

清水草一

 

ボタンを押そうと手を近づけると「お出かけランチャー」というよく使う操作メニューがあらわれる。実に自然な流れで、さっとあらわれるので気持ちよい

 

渋滞研究家であり地図マニアを自認する清水草一さんが、まず感心したのが渋滞回避力の高さです。

フロントパネルの中央下に、センサーを設置することで手を左右に振るだけであらかじめ設定した機能が作動する「エアージェスチャー」を搭載しています

 

「楽ナビ」ではVICSの渋滞情報が実線の赤(渋滞)、オレンジ(混雑)、青(順調)で表示されます。さらに、VICSでは得られない独自のスマートループ渋滞情報が点線で表示されます。日本の道路全ての渋滞が分かるとだけあって、試乗中にも実際に点線の混雑情報が表示され、清水さんも感心していました。これならVICSの情報がない場所でもリアルな渋滞情報が分かるし、渋滞回避力も高まるというものです。

 

そして、新しい「楽ナビ」で最大の見どころである「エアージェスチャー」。手を左右に振るだけで可能な地図のスケール変更や、手を近づけるだけで表示される「お出かけランチャー」には、カンタン操作がコンセプトの楽ナビの大きな進化をみました。運転する者に心地良い空間を提供してくれるとは! と想定外だったようです。

この新しい「エアージェスチャー」ならナビを安全に操作できる、つまり安全運転にも貢献するインターフェイスであると高評価していました。

さて、そうした清水さんの驚きのシーンを動画にまとめてみました!

 

「楽ナビ」が装着されていたレンジローバー・イヴォークもアウディR8に負けない存在感を放つスタイリッシュなSUVですが、こちらも2013年1月11日から幕張メッセで開催される「東京オートサロン2013」のカロッツェリアブースに展示される予定です。イヴォークにベストフィットした「楽ナビ」をチェックしに行きましょう!

(寄稿/清水草一 まとめ/塚田勝弘)

(注1):約7万kmのVICS渋滞情報に加え、スマートループに対応したカロッツェリア・ナビのユーザーから提供された走行データも活用し、約70万kmにおよぶ日本の全道路に対応しているため、より快適なドライブが実現する。

(注2):過去の渋滞情報から予測することで、大型連休などの季節や日時などによって異なるルート探索の違いを確認することができる。さらに、現在地付近は最新の渋滞情報を、目的地付近は到達する時間帯に応じた渋滞予測データを利用する「タイムスライス」処理を採用して、精度の高いルート検索を実現している。前もって渋滞予測が分かったり、移動中にも目的地の渋滞が分かったりするので、プランを立てる際に大いに役立てられるところがうれしい。

(注3):地図表示は、操作していない時には地図画面いっぱいに表示されて見やすい。また通常表示の他に、文字拡大モード/道路重視モードなどを選べるため、状況や好みに応じて使い分けることができる。さらに、進行方向が見渡せるスカイビューやリアルな施設表示のスカイシティマップ、進行や時刻、地点により景色が変化するドライバーズビュー、AVソースと地図のAVサイドビューなど、このクラスでは圧倒的な多彩な地図表示を用意する。多彩な地図を用意することで、複雑な都市高速を分かりやすく表示したり、一方通行を把握したりする際に重宝するなど、初めての道でも安心して走行できる。

(注4):最大3年間無料で地図更新を受けられる。期間内に計6回の全データ更新に加えて、期間内に計30回更新される道路データ、期間内に計24回更新の地点データの3パターンを用意。別売の通信モジュールを「楽ナビ」に接続すれば車内でシームレスな更新可能(差分更新)で、また自宅のパソコンで最新データをダウンロードしてSDメモリーカード経由で更新することもできる。

(注5):手を振って操作できる機能は、清水氏が感動した「地図スケール変更」や「ナビ/AV画面切替」、ノースアップとヘディングアップを切り替える「地図方位の切替」、「交差点案内表示」や「音声案内」のオン/オフなど、11通りの中からよく使う機能をひとつ設定することができる。また、フルスケールの地図画面に手を近づける表示される「お出かけランチャー」はよく使う機能が配列されているのでわかりやすい!

(注6):ポータブルナビは、7V型ワイドVGAモニター、6.1V型ワイドVGAモニターで4タイプを用意する。

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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