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こちらはホントに自分で発電するクルマ、三菱自動車の技術的集大成アウトランダーPHEV発売開始

2012/12/27 10:10 by   テクノロジー, ニュース・新車, 環境・エコ, 追加モデル

三菱自動車は、2013年1月24日より「アウトランダーPHEV」を発売開始することを発表しました。

発表によれば『i-MiEVで培ったEV技術、ランサーエボリューションで鍛えた4WD技術、パジェロで築いたSUVのノウハウを結集した、画期的な“自分で発電する電気自動車”であり、SUVタイプとして世界初のプラグインハイブリッド車』ということです。まさに同社の培ってきた様々なテクノロジーの集大成といえる、EV由来のプラグインハイブリッドカーです。

2012年9月に技術発表されていた通り、その中身は前後に同じ最高出力のモーターを配した電動4WDを基本としています。エンジンは2.0リッター4気筒ガソリンでジェネレーター(発電機)とつながっています。床下には電気自動車さながらに12kWhものリチウムイオンバッテリーを搭載。

ちなみに、100%電気自動車として知られる日産リーフのバッテリー総電力量は24kWh。プラグインハイブリッドとしては先輩格にあたるプリウスPHVは4.4kWhですから、三菱自動車が電気自動車から生まれたプラグインハイブリッドカーというのも納得できるというものです。

駆動モーターは前後とも60kW(82PS)と最高出力は共通ですが、ユニットそのものは異なっていて、最大トルクはフロント:137N.m、リヤ:195N.mという数値からもわかるように、リヤのほうが強力なモーターを搭載しています。なお、フロントタイヤはモーターだけでなく、エンジンで駆動するモードも持っています。さらに、前後の駆動力制御と左右輪のブレーキ制御を組み合わせた車両運動統合 制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」を採用しています。電動車両ならではのレスポンスに優れた制御が注目点です。

 

走行モードはモーターとエンジンの使い分けにより3モードを備えていますが、ドライバーが選択する必要はなく、走行状況やバッテリー残量に応じて、最適な走行モードを自動的に選んでくれるということ。その3つの走行モードは、バッテリーの電力を使ってモーター駆動する「 EV走行モード」、エンジンを発電専用に動かし、モーター駆動する「シリーズ走行モード」、エンジンをメインでタイヤを駆動させ、モーターがアシストする「パラレル走行モード」となっています。

 

電気自動車というと航続距離の短さがネックとされますが、このアウトランダーPHEVはエンジンによって発電して駆動できるので、燃料満タン、バッテリー満充電からの航続可能距離は897km(JC08モード)と、通常のガソリンエンジン車と同等。それでいて、外部充電による電力の積極的な活用などにより、プラグインハイブ リッド燃料消費率(複合燃料消費率)は67.0km/L(JC08モード)を達成。バッテリーからの電力に頼らないハイブリッド燃料消費率も18.6km/L(JC08モード)となっています。

なお、バッテリー充電時間は、200V(15A)の普通充電で約4時間、メーカーオプションの急速充電では約30分(80%)ということ。また、スペースの関係からガソリンエンジン車には備わる3列目シートがなくなり、乗車定員は5名。

 

グレード構成は、ベーシックなE(受注生産)、実用的な装備を与えられた「G」、先進安全技術「e-Assist(イーアシスト)」を標準装備した「G Safety Package」、カーナビゲーション等を追加した「G Navi Package」、本革シート等の快適装備も充実した「G Premium Package」の5グレード。メーカー希望小売価格は3,324,000円~4,297,000円。上限43万円の平成24年度クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金を考慮すると、ガソリンエンジンモデルに対して実質45万円高というレベルに収まるということです。

●主要諸元
全長×全幅×全高:4655mm×1800mm×1680mm
ホイールベース:2670mm
タイヤサイズ:225/55R18
車両重量:1770~1820kg
乗車定員:5名
駆動方式:ツインモーター4WD

(山本晋也)