美麗EV のテスラ「モデルS」が米で「カーオブザイヤー」を獲得 !

ニューヨークの自動車メディア「モータートレンド」がテスラ・モーターズのEV「モデルS」をカーオブザイヤー2013のイヤーカーに選んだと発表ました。

 

同賞は今年で64回を数え、2011年11月1日~2012年10月末までの間に米国で発表された乗用車の中から最も優秀な1台を選出するもので、米国のカーメディアが発表する賞では最も権威が高く、注目度が高いことでも知られています。

デザイン、エンジニアリング、経済性、安全性など6項目で審査され、ノミネートされた25台の中からフォード「フュージョン」、ポルシェ「911」、ヒュンダイ「アゼーラ」など11台が最終選考に進み、同誌スタッフやジャーナリストがカリフォルニア州の一般道、サーキットなどで確認テストを実施。

 ガソリン1ガロン(約3.8L)相当の電力で平均120km走行できる燃費性能や、0-100km/h加速を4.0secでこなす動力性能が実証され、「ロールスロイス並みの快適さ」や、「SUV並みのインテリアの広さ」などでも高評価を獲得、最終投票で圧倒的支持を得てテスラ「モデルS」が選ばれたと言います。EVが同賞に輝いたのはテスラが初めてとのこと。

 

高級車部門で同車の出来は初代のレクサス LS(セルシオ)以来の完成度とベタ褒めだった模様。テスラのイーロン・マスクCEOはニューヨークで開いた発表会で、「歴史のギアがシフトした」と宣言。「他社も我々に追随し、電気自動車に力を入れてほしい」と語ったとか。

モデルSは今年夏に発売され、10月初めまでに約250台を販売したそうで、年内に3,200台の販売を見込んでいる模様。車両価格は1充電で257km走行できるモデルが5万ドル(約400万円)からとなっています。

 

おりしも先日の大統領選でオバマ氏が再選されたことで、EV・HV車の普及を促進する米政府の政策は継続される模様で、マスクCEOは「EVにとって状況が悪化することは無いだろう」とみており、2014年に発売するクロスオーバー・ユーティリティ・ビークル「モデルX」や約3万ドルの第3世代大衆車の開発も始めるとのこと。

テスラは今回の受賞でいっそうEV車開発に於ける自信を深めているようです。

■テスラモーターズ公式HP  http://www.teslamotors.com/

 (Avanti Yasunori)  

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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