太陽光発電と電気自動車の連携で1週間以上の電気自給が可能 【CEATEC JAPAN 2012】

今回の「CEATEC JAPAN」でひと際目立つのが電気自動車(EV)を活用したスマートハウスの提案です。いまやスマートハウスは目新しくありませんが、すでに実用化されている技術もあり、新たな提案も遠い未来の話ではなく現実的な話に聞こえてきます。

電機業界の中でも好調な三菱電機がすでに実証実験をしているのが太陽光発電(PV)と電気自動車(EV)の連携による「PV・EV連携HEMS」。「HEMS」とはスマートハウスのコア技術で、住宅の家電をネットワーク化してエネルギーを管理し、最適化する「Home Energy Management System」の略です。

 

リーフとi-MiEVが選ばれたのは、市販化されている代表的なEVからですが、蓄電容量は15kWh以上あることが1週間、電気の自立が可能な条件とのこと

大容量の蓄電池を搭載するEVを活かし、昼間は太陽光の余剰電力を充電することで災害などによる停電時でも1週間以上の電気的な自立、つまり自給が可能なのがウリです。HEMSコントローラーが各家庭の生活パターンに合った充放電制御を実施し、無駄なくエネルギーを活用できます。

太陽光発電の余剰電力は売電ばかり注目されますが、災害時への備えやソーラー発電でEVを動かすというコンセプトもすでに実用化段階にあります。
(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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