スマート フォースターズはiPhone連動プロジェクターで、どこでも映画が楽しめる電気自動車

スマートがパリモーターショーでワールドプレミアした新コンセプトカー『スマート フォー スターズ』。スターが複数形になっているのは、星空と映画スターのふたつを楽しめるクルマという意味を込めているためということです。 

一目でわかるように、広大なガラスルーフは車内から星空を眺めるのに最適と思えるほどの視界を実現しています。

そして、もうひとつの映画スターに関して。

フロントフードに一体化されたプロジェクターユニットは、iPhoneとブルートゥースで接続され、どこでも映画が楽しめるといこと。さらに室内の音響にもこだわっているといいます。

 

コンパクトといっても、全幅は日本でいう3ナンバーサイズの「スマート フォー スターズ」は、二人のためのゆったりしたスペースと荷物をたっぷり積めるラゲッジを実現した、SUC(スポーツ·ユーティリティ·クーペ)ということです。

そのデザインは、デトロイトショーに出品された「スマート フォー アス」の流れを汲んだものといいますが、ヘッドライトに”眉毛”をつけるなど、アピアランスはさらに個性的。インテリアも、つや消しアルミパネルとルージュレッド/ホワイトの3トーンによりヴィヴィッドに仕上げられています。

 

ユニークな機能として、ルームミラーの代わりにスマートフォンを、フロントガラス上部のホルダーにセットすることで、後方視界を確保していることが挙げられます。またメディアソースとしてもスマートフォンを活用すると同時に、プロジェクターの制御も行なうとされています。

 

パワーソースは、スマート・ブラバス・エレクトリックドライブゆずりの60kW、135N.m 電気モーターによる後輪駆動。バッテリーは市販EVでも実績あるリチウムイオン電池ということ。最高速度は130km/hとアナウンスされています。

●smart forstars 主要諸元
全長:3550mm
全幅:1710mm
全高:1505mm
ホイールベース:2470mm
前後トレッド:1475mm
タイヤサイズ:245/35ZR21
駆動モーター最高出力:60kW
駆動モーター最大トルク:135N.m
バッテリー総電力量:17.6kWh

 (山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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