【Forza Horizon】クリッカー編集部がオススメするレイアウト別のベストマシンはコレだ!

このクルマを駆ればForza Horizonフェスティバルの主人公はキミのものだ!

 発売までいよいよ1ヶ月を切ったForza Horizon。今までのお伝えしている通り、今作はForzaシリーズ初の公道を舞台にしたオープンロード。舗装道をはじめダートコースなど、65種類ものロードコンディションが用意されています。

路面が一定のサーキット走行とは違い、刻々と変化する公道レースでは本来そのクルマが持つ特性やセッティングを知っておくと限界領域でのクルマの挙動を予知出来ますし、コースによってクルマを的確にチョイスすることで勝利の糸をより引き寄せることができます。

Forza Horizonに登場するクルマは、実車のデータをフィードバックすることで構成されています。ディメンション、サスのセッティングなど基本のパッケージ、タイヤにいたってはピレリー社のデータを忠実に再現したとか。クルマ専門メディアのクリッカーでは実車の持つ特性を考慮しながらこのForza Horizonの膨大な登場車種の中で特にプレイしてもらいたい注目のクルマを、駆動レイアウト別にピックアップして皆さんにご紹介いたします。

・FF(前輪駆動):Honda Integra Type-R

まず最初に紹介するのはFFレイアウト。フロントエンジン、前輪駆動のクルマのことですね。この方式は乗用車の中でも最も多いレイアウトで、その利点はコンパクトで部品点数も少なく、何と言ってもコストが安いこと。雪道など低μ路面での走破性も高いと言われています。そんなFFの中で特にオススメのクルマは「ホンダインテグラ・タイプR」。
ボディの軽さ、コーナリングスピードの高さがこのクルマの特徴です。日本でも峠道やミニサーキット、ジムカーナ競技などで大人気。ホンダご自慢のレスポンスに優れる超高回転型VTECエンジンに軽量ボディ、どんな環境でも地面を捉え続けるしなやかな足回りで同クラスのマシンよりタイトコーナーを速く駆け抜けることを約束します。

ドライビングとチューニングのコツですが、FFレイアウトの特性としてエンジンパワーを上げるとコーナリングの加速時に外にはらむ「アンダーステア」が出て曲がりにくくなり、モードによっては前に進もうとするトラクションが抜けてしまいます。コーナーではアクセルを我慢することと、デフ・タイヤのバランスを考えながらのエンジン強化、軽量化することが速く走るコツです。

コンパクトな車格を生かしてタイトな峠道や市街地ではすり抜け路肩走行ショートカットなど、「軽業師」のような走りで大馬力のマシンを出し抜くなんておもしろいかも。ラリーでも活躍しているとおり、オフロードも得意なクルマなので試してみるのもいいかもしれませんね。

 

・FR(後輪駆動):Shelby Cobra Daytona Coupe

FR(フロントエンジン、後輪駆動)はスポーツカーではもっともポピュラーなレイアウトです。前後の重量配分にも優れ、ハイパワーにも十分に対応することができます。クルマをスライドさせた派手なドリフトを楽しむにはもってこいのレイアウト、もちろんオールマイティーな性格ですので初心者から上級者までドライバーのレベル関係なく楽しむことができます。このFRレイアウトでぜひオススメしたいのが「シェルビー・コブラデイトナ・クーペ」。Forza Horizonのイメージカーの「SRT バイパー」の開発に携わったキャロル・シェルビー率いる「シェルビー・アメリカン」で制作されたレーシングカーで、1964年~67年の間に6台だけ制作された、まさに希少な1台です。当時のル・マン24時間耐久レースの覇者フェラーリを打倒するために生み出されたこのマシンは、390馬力の4.7L V8の強心臓と1039kgの軽量ボディの組み合わせにより数々のビッグタイトルを勝ち取りました。まさにFRスポーツの理想形とも言えるでしょう。

軽くてハイパワーのデイトナコブラは細かなアンジュレーションを拾ってあっという間に姿勢を乱します。そこを逆手に取って姿勢のコントロールができるようになればより高レベルのバトルで勝利することができるでしょう。懐深いレイアウトですが、逆にドライバーの「ウデ」の差が如実に出るクルマです。スキルを高めて、アングルの大きなドリフトを華麗に決めるなど、テクニカルポイント狙いのドライビングもオススメです。FFと違って低ミューの路面は姿勢を崩しがちです。道路から外れてしまったら焦らずに惰性で抜けてみましょう。ライバルとの高速バトルではそれを応用してショートカットでの追い抜きにトライしてみるのもいいですね。

 

・MR(ミッドシップ):Ferrari 458 Italia

MR(ミッドシップ、後輪駆動)レイアウトはエンジンの搭載位置が車体の中央寄り、つまり重量物をボディの真ん中に集約してるので、慣性の影響が少なくコーナーリングがとても軽快です。速く走るための資質として大切な「軽量でコンパクト」にパッケージできるのでスーパーカー、レーシングカーの多くはこのレイアウトを採用しています。2009年デビューした「フェラーリ458イタリア」は578馬力を発生する4.5L V8エンジンと7速F1セミオートマを組み合わせたパワートレインはまさにF1テクノロジーの結晶。現行のスーパーカー中でもっともドライバーを熱くさせるクルマであることはまちがいありません。

「フェラーリ458イタリア」の限界は非常に高いものの、一線を超えてしまうと立て直しが非常に困難になるのはMRレイアウトの共通点。ミッドシップレイアウトのクルマはハイパフォーマンスモデルが多いので、エンジンチューニングはライトチューン程度で駆動系や足回りを重点的に強化、エアロパーツで安定性を高めたほうがタイムにつながるでしょう。試行錯誤しながらクルマの限界点を見極めて、そのギリギリの線で攻め込んでいくのが勝利の鍵となります。

 

RR(リアエンジン、リヤ駆動)レイアウト:RUF CTR YellowBird

 RRレイアウトは駆動輪よりも後部にエンジンが搭載されています。現在このRRを採用しているクルマはポルシェを除くとほとんどありません。特徴は極端な後輪加重による強烈なトラクション、アクセルを深く踏み込んでも後輪は空回りすることなく、すべて推進力としてクルマをぐいぐい加速させます。リヤに比べフロントが軽い分、コーナーリング時の加重移動にテクニックが必要です。さて、このRUF CTR YellowBirdは名車ポルシェ911ターボをベースにアロイス・ルーフ率いるRUF社がコンプリートした究極の1台。チューンアップされた3.3L 水平対向6気筒ツインターボエンジンは1200kgの軽量コンパクトマシンを339km/hまで強力に加速させます。

しかしこの黄色い怪鳥を乗りこなすのはそれ相応のテクニックが必要です。

アップダウンが激しいセクションではクルマが不安定になりやすく、コーナーでは内側に巻き込む「オーバーステア」、外側にはらむ「アンダーステア」の両方が突然発生したりします。フロントタイヤの接地をよりしっかりさせるのにエアロパーツでフロントのダウンフォース強化や足回りのの微調整で好みのセッティングを見つけてください。
ドライビングのコツさえ掴めばコーナーを抜けた時の猛烈な加速でライバルを置きざりにできるポテンシャルを秘めています。攻略は難しいですが、乗りこなせるようになればこんなに刺激的なクルマはほかに見当たらないでしょう。

 

・4WDレイアウト(全輪駆動):Ford Rs200

4WDレイアウトの最大の特徴は路面を蹴飛ばすような加速とコーナーリングの安定性。現在ではランボールギーニやポルシェ、日産GT-Rなどスーパーカーにも4WDは積極的に採用されています。今回紹介するこのFord RS200はめずらしい「ミッドシップレイアウト」の4WDで、写真からもわかるように非常に軽量コンパクトに仕上がっています。このクルマは1986年に当時のWRCのトップカテゴリーのグループBを制覇するために開発され、レース仕様では500馬力以上とも言われており、正にモンスターマシンでした。

MRの特性も持つRS200はとてつもなく速かったものの、トリッキーで乗りこなすのは至難の技でした。それがラリー中に大事故を引こす結果となり、最終的にはグループBというラリーカテゴリーごとの消滅することとなりました。

 現在もアウディR8などでRS200と同じレイアウトのクルマは存在します。ごく一般的な4WDに比べて限界点も高く、「踏んで曲がって」コーナー立ち上がりでも抜群のトラクションを生かしてライバル車を引き離しましょう。立ち上がり加速を考えたライン取りコース選びが速く走るコツです。オフロードでは独壇場ですが、オフロードとオンロードの配分を考えたセッティング(主に足回りの硬さ、車高や駆動系のデフのセッティング)を見つけるのも面白いでしょう。配分によってはオンロードは捨てる様な男前セッティングをするのも良いかも。

 

番外編:Scion FR-S (FRレイアウト)

最後に日本のカーファンがぜひプレイしてみたいクルマNo.1はたぶんコレでしょう!
ライバル車に比べ、ローパワーで軽量コンパクトなFR-S(トヨタ86/スバルBRZ)ですが、その軽いフットワークを生かして市街地や峠の下りなどオールラウンドで活躍出来るマルチなポテンシャルを持っているのがこの1台に違いありません。
バランスが良いクルマなのでエンジン関係はライトチューンでさらっと仕上げ、足回りや軽量化でキレのいいクルマに仕上げてみるのもいいですね。
Forza Horizonは公道という予想不可能な舞台でレースを繰り広げます。スペック上ではアンダーパワーでも、バランスの良さで格上のクルマを打ち負かす可能性は十分に秘めています。

今回紹介したクルマはすべてForza Motorsport 4にも収録されているので残りの1ヶ月、予行練習してみてはいかがでしょうか?

 

・Forza Horizon公式サイト
http://forzamotorsport.net/en-us/FH/Default.aspx

・Xbox.com Forza Horizon公式サイト
http://marketplace.xbox.com/ja-JP/Product/Forza-Horizon/66acd000-77fe-1000-9115-d8024d5309c9 

・Clicccar.com Forza Horizon特集ページ
https://clicccar.com/forzahorizon/ 

(栗原 淳)